パソナライフケア 研修コラムvol.9

「時間を大切にしてプロとして成果を出す方法」

執筆者:日本清掃収納協会会長 大津たまみ
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今回は「時間を大切にしてプロとして成果を出す方法」についてお伝えします。

家事代行で一番難しいことは「時間内にお客様にご納得いただけるプロとしての成果を出すこと」ではないでしょうか。

家事代行サービスは時間単位でお客様と契約していますので、プロとして常に時間を意識することが重要です。

家事代行の現場で時間を大切にするために心がけたいポイントをご紹介します。

時計を身につけて現場に行く

基本的なことですが、皆さんは時計を身につけて家事代行の現場に行っていますか?

“お客様の家に時計がある”と思うかもしれませんが、お客様の家の時計が正確な時刻とは限りません。私もお客様の家の時計が、3分~5分、多ければ15分ほどずれていた経験が何度もあります。

そのような時に備えて、必ず正確な時間に設定した時計を身につける。これはとても大切なことです。

時計をチェックする癖をつける

現場では、身につけている時計をチェックする癖をつけましょう。

チェックするのは次の3つのタイミングです。

①入室時:何時に入室したか忘れないようにチェック!

②作業開始時:手洗いや身支度を終え、作業を開始するときにチェック!

③作業終了時:お客様との契約した時間まで作業したことをチェック!

このタイミングで必ずチェックするとともに、作業中もこまめに時計を確認し、スケジュール通りに進んでいるか確認していきます。

★家事代行の経験が少ない方は、作業ごとにどの程度の時間を要したのかも測ってみましょう。

家事代行では、作業効率を上げて時間内に作業を終えなければなりません。

効率よく作業するために大切なことを3つご紹介します。

①現場の現状把握と作業のリスト化

お客様の家の状況や汚れは日々変化しています。

作業に入る前にひととおり状況を確認したら、作業内容を考えてメモにリスト化して書き出しましょう。

 

リスト化すると作業の全体像が見えるので

■どの作業から始めるべきか

■どの作業を同時に行うことができるか

が把握できて、作業が組み立てやすくなります。

②作業を時間配分する

それぞれの作業にかかる時間を見積もり、時間内に収まるように時間配分して、リスト化した作業内容の横に書き込みましょう。

作業ごとに進行状況と時間をこまめに照らし合わせると、“あと何分で仕上げるべきか”が把握できて、時間内に作業を終えられます。時間通りに進まなかった場合でも、都度時間を確認することで、そのあとの作業内容や時間を修正して時間内に作業を終えられますよ。

時間配分をあらかじめ考えておくと、ひどい汚れ箇所の掃除など時間をかけたい作業に、どれだけ時間を割いてよいかも把握できます。お風呂掃除を徹底的にやったことで時間が押して、他の掃除が甘くなってしまう…といった事態も避けられますよ。

③作業を並行する

自宅で家事をするときは複数の作業を同時に行うかと思います。家事代行の現場でも一つの作業が終わるのを待つ間に他の作業を進めて効率を上げましょう。例えば、洗濯機を回している間に掃除や片付けをするなど、“どの作業を並行して行うと効率的か”を常に考えましょう。

改善しながら効率化を追求し、時間内でお客様にご納得いただける作業をすることが、プロとしての成果になります。そのためには、仕事のときは常に時間を意識して行動するようにしましょうね!

次回のコラムでは「ご要望や状況にあわせた作業の組み立てと時間配分」について詳しく解説していきます。