今回のコラムでは、掃除するときの道具の選び方と正しい使い方をお伝えします。
掃除には、払う・掃く・拭く・洗う・擦るなどの動作があり、それらの動作に対応した種類の道具があります。
<動作に関しての主な道具の種類>
払う…静電気モップ、ハンディモップ
掃く…ほうき
拭く…雑巾、マイクロファイバークロス、ワイパー
洗う…スポンジ、バケツ、ブラシ
擦る…研磨材付きスポンジ
どれも家庭の掃除でよく使うものですが、家事代行では正しい使い方を理解して使いましょう。家事代行で使用する主な道具の使い方や注意点をお伝えします。
静電気が帯電する性質を利用して、静電気でホコリを絡め取ってくれます。
ハンディモップに新しいシートを付けて使用するときは、柄に付けてから振ってください。
振ることによって、汚れを取れやすくしてくれますよ。
モップを汚れた状態で掃除すると汚れを広げてしまうので、メーカー基準に沿って定期的に交換するようにしましょう。
掃除セットの中には、場所によって使い分けできるように複数枚のクロスが入っています。トイレに使ったクロスをキッチンで使わないなど、使い分けには十分注意しましょう。
目に沿って奥から手前にかけていくのが正しい使い方です。
ドライシートで拭くときは、体重をかけすぎずゆっくりと床を這わせるように動かします。ウェットシートで拭くときは、適度に力を入れ、汚れがついている場所は何往復かして落としましょう。
ブラシは汚れにあった毛の固さと汚れに届く長さの物を選びましょう。
パソナライフケアの掃除セットには、キッチン用とお風呂用の2つの両面ブラシとサッシブラシが入っています。
この3つのブラシは毛の硬さが異なり、毛の硬さは汚れの硬さとイコールです。
先が尖っているブラシは、細い隙間に入り込んで汚れを落としてくれます。
隙間や角の汚れは固くなっていることが多いので、硬いブラシを使いましょう。
サッシブラシは長く柔らかい毛で、サッシに当てて汚れを掻き出していきます。
角にこびりついた汚れは、反対側についているヘラを使って掻き出しましょう。
スポンジは大小様々なので、使い分けに迷ったときは掃除場所の面積にあわせて選ぶとよいでしょう。例えば広い面積を掃除するお風呂には大きめのスポンジ、洗面台のような狭い面積を掃除するときは小さめのスポンジを使いましょう。
注意が必要なのは、メラミンスポンジです。
お客様のお宅によく置かれていますが、パソナライフケアではメラミンスポンジを使用した掃除はしません。家事代行で使わない理由について説明しますね。
メラミンスポンジは、メラミン樹脂でできた白く弾力があるスポンジです。
表面をよく見ると、網目状の細かい空洞がたくさんあります。見た目や感触は柔らかくみえますが、メラミン樹脂は硬い素材です。
この硬くて細かい網目に汚れが絡みついて汚れを落とすので、汚れだけでなく素材まで削って傷つける可能性があるのです。メラミンスポンジを使用して傷ついた場所は、黒ずんだり汚れが溜まったりしてしまいます。
特にメラミンスポンジを使ってはいけない場所があるので、知識として覚えておきましょう。
<メラミンスポンジを使っては行けない場所>
1.コーティング加工されていて表面に艶があるもの
洗面台・浴槽・トイレの手洗い等コーティング加工されているところは、コーティングが剥げるため使用してはいけません。車もボディーのコーティングを傷つける可能性があるので使用できません。
2.鏡面仕上げされている家具や素材
鏡面仕上げは金属や塗装の表面仕上げの一種で、光沢感・高級感があります。家具やシステムキッチンなどの仕上げに採用されることが多く、比較的汚れに強いものの、衝撃や傷に弱いので使用しないようにしましょう。
3.新築の家
積もった固い汚れがない新築の宅では使う必要はありません。汚れがない場所に使用すると、素材を削って汚れをつきやすくしてしまいます。
4.曇り止め加工されている鏡
お風呂の鏡に使用すると傷がついて白くなってしまうことがあるので、基本的に使用しません。
5.アクリル板
観賞魚の水槽のようなアクリル素材に使用すると傷をつけてしまいます。
6.フローリングの床
ワックスが剥がれる原因になってしまいます。
このように使わない方がよい場所が多くありますので、家事代行ではメラミンスポンジを使用しません。お客様のお宅に置いてあっても、使わないように気をつけましょう。