今回は、「窓・床の掃除手順と掃除法」についてお話しします。
窓と床がキレイになっていると『気持ちの良い空間になった』と感じていただけるので、お客様満足度が高くなります。
とはいえ、どちらも時間がかかる掃除場所。限られた作業時間内でお客様に満足いただけるように仕上げるために、手順と掃除法を踏まえて効率的に作業しましょう。
窓は拭きムラが残ることがあるのでキレイに仕上げるのが難しい場所。コツを覚えて効率よくピカピカに仕上げましょう!
■お客様に窓掃除用のクロス、雑巾、不要になったタオル等をご用意いただきましょう。
■網戸があれば、窓より先に網戸外側から作業しましょう。
網戸の網は経年劣化でもろくなっている場合があるので、破れやはがれなどがないか確認してから作業を始めましょう。
サッシに汚れがたまっていないかも確認しておきましょう。
ホコリ汚れが濡れると泥汚れになって落としにくくなってしまうので、ドライシートや乾いたクロスで拭いて汚れを取り除きましょう。
外側・内側の順に拭いていきます。
■スポンジで水洗いするときは、水分を含めすぎないようにしましょう。
■網戸は力を入れすぎると変形する恐れがあるので、力加減に気を付けましょう。
窓は外側から掃除しましょう。汚れのひどい外側をキレイにしてから内側の掃除をすると、拭きムラに気が付きやすいので、拭き残しが少なくなりますよ。
クロスやシートに汚れがつかなくなるまでを目安に拭きましょう。
水を含んだクロスやウェットシートで窓全体をしっかりと水拭きします。
水拭きしたあとすぐに乾拭きします。
内側は、まず水拭きをし、その後乾拭きをします。
窓ガラスの内側は、触った場所に皮脂汚れがついています。お湯で溶かすと落としやすいので、お湯で湿らせたクロスを軽く絞って水拭きするとよいでしょう。
手垢がつきやすい鍵とその周辺も忘れずに。拭き残りがないように全体を乾拭きして仕上げます。汚れている箇所だけ中性洗剤をつけて掃除しましょう。
汚れをサッシブラシで掻き出します。レールや隅にたまった汚れは、サッシブラシのヘラを使って拭き取りましょう。
拭き取っても落ちない汚れは、濡らしたキッチンペーパーをかぶせてしばらく置いてから拭き取ります。仕上げにクロスで水拭きしましょう。
・洗剤は使用しなくてもキレイになります。
・汚れがひどい場合は、バケツに食器用洗剤を2~4滴ほど入れ溶かした水で水拭きしましょう。
・網戸掃除は力を入れ過ぎないようにしましょう。
・窓に直接洗剤をスプレーするのはNGです。
・手の届かない高所の窓掃除は、床用ワイパーにクロスやシートを取り付けて作業すると良いでしょう。
・窓のお掃除は晴れた日より曇りの日がおすすめです。曇りだと窓が光を反射しにくく、汚れを確認しやすいためです。また、湿度が高いと拭き跡が残りにくいなどの利点があります。
■掃除内容や用いる掃除道具は、事前にお客様のご希望をうかがいましょう。ご希望がない場合は、現場の状況や作業時間にあわせて掃除してください。
■大理石や無垢材でできた床は水に弱いため注意が必要です。
詳しくは、
パソナライフケア 研修コラムvol.2 「素材の見極め方と掃除法」 – パソナライフケア 研修コラム (pasona-lc.co.jp)をご覧ください
最初に掃除機をかけるとホコリが舞いあがってしまうため、まずは床全体をドライシートで乾拭きしましょう。床の素材が大理石の場合も同様です。
キッチンやダイニングテーブルの下などに食べ物のカス等、こびりついた汚れがある場合は、濡れたシートなどを使い部分的に手拭きで取り除いておきましょう。
汚れている箇所があればウェットシートで水拭きしましょう。落ちない場合は、中性洗剤と水を同量で割ったものをクロスに含ませて水拭きし、洗ったクロスで洗剤を拭き取って乾拭きしましょう。
■床が大理石素材の場合は、汚れた箇所があっても水拭きしないでください。
■アルカリ性洗剤は皮脂や油汚れに効果的ですが、フローリングのワックス剤をはがしてしまいます。ワックス剤がはがれた床は傷みやすく汚れがつきやすくなり、シミができてしまうことも。フローリング掃除で洗剤を使う場合は、必ず中性洗剤やフローリング専用洗剤を使いましょう。
床についた足裏の皮脂が汚れを吸着したり酸化したりして、ワックスが黒ずむことがあります。その場合も、中性洗剤をつけたクロスや専用の掃除シートを使って水拭きしましょう。
ピカピカに光った床は、部屋全体を明るくキレイに見せる効果がありますよ。
畳の正しい掃除法を知っていますか?
和室は必ず畳の目に沿って掃除するのが基本です。目に逆らうと畳を傷める原因になります。
掃除機で畳の目に沿って大きなホコリを取ります。その後、乾拭きで細かい汚れを取り除きます。
通常のお手入れは掃除機をかけるだけですが、汚れが気になったらクロスで水拭きします。洗剤を使わず、固く絞ったクロスで拭きましょう。
※畳は水分を嫌うので、しっかり固く絞りましょう。
畳の目に沿って水拭きしたら、仕上げに乾拭きしてしっかり水分を拭き取ります。
畳は“い草”でできています。この素材に洗剤は使えません。い草ではない素材の畳も増えていますが、こちらも洗剤を使わず掃除しましょう。
次回のコラムもお楽しみに♪