今回は、「キッチンの掃除手順と掃除法」についてお話しします。
これまでこのコラムでは、家事代行の基本的な心構えや、使用する洗剤や道具についてお伝えしてきました。
今回から「キッチン」「トイレ・洗面台」「浴室」「窓・床」に分けて家事代行でよく依頼される場所の具体的な掃除手順や方法について説明します。
家事代行の仕事をしている方の中には、家庭で長年家事を経験し「家事のやり方には自信がある!」という方もいるかと思いますが、自分流だと誰しも作業に見落としが出てしまうものです。
また、自分流より効率的・効果的な方法があるかもしれません。
今まで培ったスキルを生かしながら家事代行のプロとして成果を出すため、パソナライフケアで定められている作業手順を見直し、基本に立ち返って掃除法をおさらいしてみましょう。
また、家事代行の経験が浅い方は「このやり方でよいのだろうか?」と悩まれることもあるかもしれません。
経験豊富な方も浅い方も、日々のお仕事の参考にしていただければ幸いです。
家事代行の依頼のなかで、キッチンを重点的に掃除して欲しいという方は多くいらっしゃいます。
限られた時間の中で最大限お客様の要望に応えた仕上げができるように、作業を効率的に行う掃除法をご紹介します。
※汚れに適した洗剤の選び方は
パソナライフケア 研修コラムvol.8 「洗剤の特性を理解した掃除法」 – パソナライフケア 研修コラム (pasona-lc.co.jp)
スポンジの使い分けを確認しましょう。
マットがある場合は裏表両方を掃除機がけして、作業中は外し脇に除けておきましょう。
最初にシンクを濡らすと、汚れが水に溶けたり浮いたりして掃除がラクになります。
洗剤は、油汚れに効果的なキッチン用のアルカリ性洗剤を使いましょう。
順番:換気扇フード周り→壁面→ガステーブル周り→ガステーブル下→扉
掃除は上から下へ行うのが基本。台所でもこの順番を守って掃除します。手垢汚れがつきやすいガスコンロ前面パネルの各スイッチも忘れずに拭きましょう。
グリルをチェックし、皿、網などが汚れている場合は洗います。
ガスコンロとIHコンロ、それぞれの掃除については
パソナライフケア 研修コラムvol.5 「ガスコンロとIHコンロの清掃」 – パソナライフケア 研修コラム (pasona-lc.co.jp)をご覧ください。
天板(トッププレート)は見た目以上に割れやすいので、掃除をする際は体重をかけないようにしましょう。
五徳がグラグラしていないか、しっかりとセットされていることを確認しましょう。
電子レンジとオーブントースターは、中の汚れもチェックして、汚れていたら拭き掃除をしましょう。
手アカがついている箇所があれば、クロスに洗剤を塗布して拭き取って、水拭きと乾拭きをしましょう。
■シンク
スポンジやブラシに食器用洗剤をつけ、ステンレスの目に沿って汚れを落とします。
シンク内は、食べかすや茶渋、カビなどの汚れが付着しています。汚れが溜まりやすいシンクの四隅は、触ってヌメリやざらつきがなくなるまで洗いましょう。
■蛇口
調理中の汚れた手で何度も触る蛇口は、菌が繁殖しがちな場所。
隙間や細かい部分はブラシを使って、ヌメリや水アカなどの汚れを落としましょう。
■排水口
ゴミ受け網のゴミを取り除き、パーツを外してブラシで汚れを落とします。
排水口カバーが汚れていると悪臭の原因になるので、裏も忘れずに掃除しましょう。
洗っても臭いが消えない時は、お客様の家にある塩素系漂白剤などを使いましょう。
■乾拭き
水滴が残っていると、雑菌が繁殖したり、水道水のカルキが白いうろこ状の汚れになったりしてしまうので、クロスを使って水滴が残らないように拭き上げます。シンクの縁や蛇口の横や裏も忘れずに水滴を拭き取りましょう。
お客様のキッチンにメラミンスポンジが置いてあっても、家事代行では使わないようにしましょう。
使わない方が良い理由は、
パソナライフケア 研修コラムvol.7 「掃除道具の選び方と正しい使い方」 – パソナライフケア 研修コラム (pasona-lc.co.jp)をご覧ください。
このタイミングで、排水ロネットを使用していらっしゃるお客様の場合は、新しい排水口ネットをセットしましょう。
ウエットシートや手拭き等で、床の汚れを除去していきましょう。
□小物を元の位置に戻しましたか?
□五徳をしっかり固定しましたか?
□排水口にゴミが残っていませんか?ネットをご使用の場合はセットしましたか?
□水滴が残っていませんか?
□カランは磨かれていますか?
次回のコラムもお楽しみに♪