パソナライフケア 研修コラムvol.39

「窓全体の掃除手順と掃除法」

執筆者:日本清掃収納協会会長 大津たまみ
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今回は、窓の全体掃除の手順と方法についてお話しします。

キレイな窓は、家全体を明るくし、清潔感を際立たせます。また、窓越しに景色が鮮明に見えると清々しい気持ちになります。家事代行のスタッフである私達が窓をキレイに保つことで、お客様はもちろん、訪れる方々にも良い印象を与えることができ、お客様の満足度が一段と高まります。

掃除を始める前に、お客様に窓掃除用のクロス、雑巾、不要なタオルなどをご用意いただきましょう。

網戸の掃除手順と掃除法

ホコリや汚れが付着した網戸は、汚れた空気を部屋に取り込む原因となります。また、湿度が高い時期には、カビの発生原因となることもあるため、定期的な掃除が必要です。

1.表面のホコリを取り除く

ハンディモップや乾いたクロスを使って、網戸の表面に付いたホコリやゴミを軽く取り除きます。乾いた汚れは水分を含むと落としにくくなるため、乾いている状態で取り除きましょう。

2.水拭きをする

網戸の目に沿って、固く絞ったクロスで水拭きします。特に、手が触れる箇所は汚れやすいため、念入りに拭きましょう。一度の水拭きで取り除けない汚れは、繰り返し水拭きして落とします。

 

注意点

・掃除を始める前に、お客様と一緒に網戸の状態を確認し、破れや不具合がないかをチェックしましょう。

・経年劣化や紫外線の影響で、網戸は思っている以上に破れやすくなっています。強く擦ると網が破れることがあるため、力加減に注意してください。

・網戸は外さずに作業しましょう。動かしにくい場合は無理に動かさず、手が届く範囲で作業しましょう。

サッシの掃除手順と掃除法

サッシは窓や網戸の周囲の枠で、ホコリや砂、雨水による汚れが蓄積しやすい場所です。

月に一度のペースで掃除を行うと、汚れがこびりつく前に取り除けます。

 

1.大きなゴミの除去

まず、掃除機でサッシのレールに溜まった大きなゴミやホコリを吸い取ります。小さなノズルを装着して隅々まで丁寧に吸い取りましょう。

 

2.細かい汚れの除去

隅やレールの溝についた汚れをブラシでかき出します。ブラシで優しく擦りながら、隙間汚れも丁寧に取り除きましょう。

 

3.水拭き

布やクロスを使用し、レールに沿って残った汚れと水滴を取り除きます。

 

注意点

・サッシは傷つきやすいため、ブラシで強く擦りすぎないでください。

窓の掃除手順と掃除法

1.ホコリを取り除く

ハンディモップや乾いたクロスで、窓全体の表面に付着したホコリを取り除きます。ホコリが溜まりやすい窓枠もしっかりと拭き取りましょう。

汚れのひどい外側をキレイにしてから内側を掃除すると、拭きムラに気が付きやすくなり、拭き残しが少なくなります。

 

2.水拭きする

固く絞ったクロスやウェットシートで窓全体を水拭きしていきます。

 

3.お湯で湿らせたクロスで拭く

窓ガラスの内側に付着した手垢などの皮脂汚れは、お湯で湿らせて軽く絞ったクロスで拭くと、取り除きやすくなります。

特に手垢が付きやすい鍵やその周辺は、拭きムラが出ないように丁寧に仕上げましょう。また、小さなお子様がいるご家庭では、目線より下の位置に汚れが付いていることが多いので、窓から少し離れて全体を確認し、拭き残しがないかしっかりチェックしましょう。

 

4.仕上げ拭き

拭き跡が残らないように、乾拭きして仕上げましょう。

 

注意点

・高い場所の窓を掃除する際は、無理に手を伸ばして作業するのは避けましょう。届かない場合は、長柄の道具を使用するか、無理に続けず安全を最優先にしてください。自分の安全を確保することも大切です。

・窓掃除の際は、ガラスクリーナーを使いすぎないように注意しましょう。強力な洗剤は「洗剤焼け」を引き起こし、ガラスに虹色の光沢が現れて、拭いても取り除きにくくなることがあります。また、洗剤焼けはガラスの劣化を早める原因になります。これを防ぐためには、洗剤の使用量を控えめにし、必要な部分だけに適量を使うようにしましょう。

窓掃除は、家事代行サービスにおいてお客様に満足していただくための大切な作業の一つです。きれいな窓はお部屋を明るくし、家全体に清潔感をもたらします。

お客様の快適な生活をサポートするためにも、常にプロ意識を持ち、丁寧に作業を行っていきましょう。

次回のコラムもお楽しみに・・・!!