今回は、「掃除機の取り扱い方と適切なかけ方」についてお話しします。
家事代行サービスでは、お客様の家にある掃除機をお借りして掃除を行います。
掃除機の種類別の取り扱い方や、場所に適したかけ方を覚えて、お客様宅の家具や床を傷つけないように掃除しましょう。
お客様の家にはさまざまなタイプの掃除機が置いてあります。
代表的なキャニスタータイプとサイクロン式の掃除機について、それぞれの特徴と取り扱い方について説明します。
キャニスタータイプ掃除機は、本体に車輪がついていて、本体とヘッド(吸い込み口)がじゃばらホースで繋がっています。 一般的に吸引力が強いことが特徴です。コンセントから電源を取るため、充電の残り時間を気にせず使用できます。
1.使用前の準備
掃除機本体をしっかりと設置し、ホースが絡まないように整えます。
掃除場所に適したノズルやブラシを選びます。
2.取り扱い方
吸引力を調整して、掃除する床材やカーペットに適した設定にしましょう。
コードを引き出す際(戻す際も)一気に引っ張らず少しずつ出し入れします。
黄色の部分まで引き出し使用しましょう。
コードが絡まないように注意しながら本体を動かして掃除します。
コードを無理に引っ張ると断線や故障の原因になるため注意しましょう。
掃除場所を変える際は、本体を持ち上げて移動させてください。本体を引きずって移動させると、巾木や床を傷つける原因になります。コンセントを取る際はできるだけ壁から取ります。延長コードを使用する際は他に繋がっているものにも注意します。
3.使用後の手入れ
・キャニスタータイプはダストパックを使用することが多いため、定期的にダストパックを交換します。満杯になる前に交換することで吸引力を維持します。
・フィルターが汚れていたら掃除し、吸引力の低下を防ぎましょう。
・ヘッド部分のブラシに髪の毛やゴミが絡んでいる場合は、取り除きましょう。
サイクロン式掃除機は、吸い込んだゴミと空気を本体内部の旋回運動によって分離し、ゴミだけをダストカップに溜める仕組みです。
1.使用前の準備
・ダストカップがしっかりと本体に装着され、ゴミが満杯でないかを確認します。
・ダストボックス内部のフィルターが詰まっていないかを確認し、必要に応じて掃除します。
・充電式の場合は、充電されているかを確認します。
・掃除場所に適したノズルやブラシを選びます。
2.取り扱い方
吸引力を調整して、掃除する床材やカーペットに適した設定にしましょう。
専用スタンドがない場合は、不意な転倒を防ぐため、横に倒して置くようにします。
3.使用後の手入れ
・ダストカップを取り外し、中のゴミを捨てます。水洗い可能なカップを洗浄した際は、完全に乾かしてから再装着します。
・フィルターが汚れていたら、ゴミやホコリを取り除きます。洗浄可能なフィルターの場合 は、水洗いして完全に乾かしてから再装着します。
掃除する場所に応じた適切なかけ方をしましょう。
カーペット
1.ブラシの選択
カーペット用のパワーブラシやタービンブラシを使用します。適切なブラシを使うことで、毛足の奥に入り込んだゴミやホコリを効果的に取り除けます。
2.吸引力の調整
カーペットの厚さに応じて吸引力を調整します。厚いカーペットは強めの吸引力、薄いカーペットは中程度の吸引力が適しています。
3.ヘッドの動かし方
カーペットの掃除は、ヘッドをゆっくりと前後に動かします。同じ場所を複数回繰り返して掃除することで、ゴミをしっかりと吸い取ることができます。特に、汚れが目立つ部分は丁寧に掃除しましょう。
フローリング
1.ブラシの選択
フローリング用の柔らかいブラシやノズルを使用します。硬いブラシは床に傷をつける可能性があるため、柔らかいブラシを選びましょう。
2.吸引力の調整
フローリング掃除に強すぎる吸引力は必要ありません。中程度の吸引力でゴミやホコリをしっかり吸い取ることができます。
3.ヘッドの動かし方
フローリングの木目に沿ってヘッドを動かすと、溝の中のゴミやホコリを効果的に取り除けます。時間がある場合は、隅や角は専用のノズルを使用して丁寧に掃除しましょう。