今回は、カビ汚れの掃除法についてお話しします。
カビは放置すると、大切なお客様の健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、免疫力が低い方や呼吸器系の疾患を持つ方、小さなお子様や高齢者などは、カビによりアレルギー反応が出たり、呼吸器系へ影響が出るなど健康被害のリスクがあります。
適切な掃除法で取り除いていきましょう。
カビは湿度が高く、通気性が悪い場所に発生しやすくなります。
カビを取り除くための正しい掃除方法を身につけていきましょう。
カビの胞子を吸い込んだり皮膚に触れたりするのを防ぐために、
ゴム手袋とマスクを着用し、窓を開けたり換気扇を利用したりして、十分な換気を行いましょう。
カビ汚れ専用の洗剤は、主に塩素系漂白剤になります。
ラベルに「まぜるな危険!」の文字が書いてあるかどうか確認しましょう。
強力な作用があるため、取り扱いに注意し、ラベルの指示に従います。
1. 漂白剤をカビの部分にスプレーし、キッチンペーパーに洗剤をしみ込ませたり、ラップを上から貼り付けたりして、洗剤が長く汚れに効く状態をつくります。この湿布法を行うことで、カビ汚れが落としやすくなります。
2. 使う洗剤のラベルを確認して、その時間どおりに放置します。
3. 時間が経過したら、洗い流し、汚れが残っていたらブラシなどを使って落としましょう。
4. 漂白剤が残らないように十分にすすぎます。水を流せない場所はしっかりと水拭きしましょう。
5. カビ汚れを取り除いた後は、しっかり乾燥させることが重要です。
水分を拭き取るか、換気扇を回すなどして十分に乾燥させましょう。
※カビ掃除には、汚れを落とす「4要素の組み合わせ」についての知識を覚えておきましょう。過去のコラム「汚れレベルと4要素」も併せてご覧ください。
パソナライフケア 研修コラムvol.11 「掃除に役立つ知識『汚れのレベルと4要素』」 – パソナライフケア 研修コラム (pasona-lc.co.jp)
では、ここから場所別の具体的な掃除手順についてご説明します。
まずはカビ汚れが発生しやすい浴室のゴムパッキンの掃除法について、みていきましょう。
【作業の準備】
ゴム手袋・マスク・カビ取り剤(塩素系漂白剤)・キッチンペーパー・拭きあげ用の布を準
備。換気扇を回したり窓を開けたりして、十分な換気を行いましょう
1. カビが発生している箇所に50度の温水をかけます。
カビは高温に弱く、50度以上の温水をかけることで、ある程度のカビを死滅できます。また、熱い温水をかけることで、付着した汚れを緩める効果があります。
2. 周辺や表面に付着している汚れをブラシでこすって取り除きます。
3. カビが発生している部分にカビ取り剤を直接塗布します。キッチンペーパーをパッキンの大きさに合わせて貼り付けて放置します。その間に別の場所の掃除をしましょう。
ただし、酸性洗剤を使った掃除はしないでください。有毒ガスが発生します!
4. すすぎ洗いをして、カビ取り剤を完全に洗い流します。
5. 水分が残らないようにしっかり拭き取りましょう。
6. 塩素系漂白剤の臭いが残らないように、換気扇を出来るだけ長く回しましょう。
【作業準備】
作業前にコンセントを抜いておきましょう。
ゴム手袋・マスク・中性洗剤・カビ取り剤(塩素系漂白剤)・キッチンペーパー・細い棒・ふきあげ用の布を準備します。換気扇を回したり窓を開けたりして換気を良くします。
1. タンク内部洗浄
タンクの水を排水してから、中性洗剤を使って、柔らかいブラシやスポンジで内部をこすり洗いします。カビ汚れは、カビ取り用の洗剤(塩素系漂白剤)を塗布し、放置後に洗い流して、よくすすいでから拭き上げます。
2. フィルター清掃
取り外し可能なほこりやゴミを取り除くためのフィルターが付いている場合は、カビの温床になりやすいため定期的に清掃しましょう。
まず、フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取ります。
その後、ぬるま湯で洗いましょう。
カビ汚れがあったら、カビ取り剤を塗布して、放置後にしっかりとすすぎます。
その後、完全に乾燥させます。
※フィルターは柔らかく破れやすい素材なので、毛が硬いブラシを使うのは避けましょう。
3. 本体清掃
本体の外側や通気口にも汚れやカビがついていることがあります。
水拭きをして汚れを取り、通気口に付いたカビ汚れは、細い棒にキッチンペーパーを巻き付けて、カビ取り剤を含ませてこすります。水拭きを何度か繰り返して乾拭きします。
4. 完全に乾燥させる
各部品を完全に乾かしてから、元の場所に戻します。
特に、タンクやフィルターが湿ったままだと、再びカビが発生する可能性があります。
5. 動作確認をする
全ての部品を戻したら、電源を入れて正しく動作するか確認しましょう。