パソナライフケア 研修コラムvol.36
「業務の慣れから生じる課題と解決法」
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今回は、業務の慣れから生じる課題と解決法についてお伝えします。
家事代行の現場では、業務に慣れるとともに様々な課題が生じることがあります。
その中でも特に重要な時間管理・自己管理・安全管理について詳しくお伝えします。効率的な時間の使い方や体調管理の重要性、安全を第一に考える作業方法について学ぶことで、より安心して質の高いサービスを提供できるようになります。
1.時間管理の課題と解決法
慣れによる時間管理の難しさ
業務に慣れてくると、お客様からの要望が増え、それに応えようと多くの作業を引き受けてしまうことがあります。「足されたら引く」と研修で学ばれたかと思いますが、実際の現場では、ちょっとした作業が積み重なることで、予定時間を消化してしまうことがよくあります。このような状況が続くと、負担が増え、業務効率が低下してしまう恐れがあります。
時間管理の解決法
①業務の見直しと優先順位の設定
日々の業務を見直し、優先順位をつけることが重要です。すべての依頼を一度に引き受けるのではなく、重要度や緊急度に応じて対応することで、時間管理がしやすくなります。
②プランナーへの相談
業務の中で時間管理に悩むことがあれば、まずはプランナーに相談することが大切です。プランナーはサービスチェックを行い、現場の状況を把握しています。適切なアドバイスやサポートを受けることで、時間の使い方や業務の進め方について新たな視点を得ることができます。
③スキルアップ
作業時間がかかる原因として、自分のスキルが不足していると感じることがあるかもしれません。これを解消するためには、継続的なスキルアップが重要です。このコラムのバックナンバーも是非参考にしてみてくださいね。
2.自己管理の課題と解決法
家事代行の仕事は、見た目以上に体力を消耗するものです。そのため、自己管理、特に体調管理は極めて重要です。今回は、体調管理の一環として水分補給の重要性についてお話しします。
なぜ水分補給が重要なのか
家事代行は体を動かす作業が中心で、思っている以上に体力を使います。特に夏場や暖房が効いた暖かい室内では、知らず知らずのうちに汗をかき、体内の水分が失われていきます。この状態を放置すると、体調不良や熱中症のリスクが高まります。
あまり水を飲む習慣がない方や、お客様の家でトイレを借りることに気遅れする方もいるかもしれません。しかし、作業中に少しでも喉の渇きを感じたら、ためらわずに水を飲むことが大切です。
特に、マスクをして作業している場合は喉の渇きに気づきにくいため、気を付けましょう。
具体的な解決法
①水を携帯する
常に自分の水筒やペットボトルを携帯しましょう。これにより、いつでもどこでも水分を補給できる環境を整えられます。お客様の家でも、必要なときに水を飲むことができます。
ただし、お客様の目に触れない場所で補給するなど、配慮も忘れないようにしましょう。
②定期的に水を飲む
作業の合間に、定期的に水分を補給する習慣を身につけましょう。喉の渇きを感じる前に飲むことが理想です。特に、暑い時期や長時間の作業中は、こまめに摂取するよう心がけてください。
②お客様とのコミュニケーション
トイレをお借りすることに遠慮を感じるかもしれませんが、必要な場合はお客様に説明して理解を得ましょう。たとえば、「お手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか」と事前に丁寧に伝え、使用後は清潔な状態に戻しておくと、相手に安心感を与えることができます。無理な我慢はせず、お客様とのコミュニケーションをしっかりとることで、円滑に業務を進めていきましょう。
3.安全管理の課題と解決法
作業に集中するあまり安全管理を怠ってしまうことがあります。安全管理を徹底することは、自身の健康とお客様の財産を守るために重要です。
安全管理を怠ることのリスク
パソナライフケアの家事代行現場では、脚立の2段までに乗ることは許可されていますが、作業に夢中になって無理な姿勢で作業すると、バランスを崩すことがあります。その結果、転倒して怪我をしたり、素材を傷つけたりする恐れがあります。
慎重に作業を進めることが求められます。
安全管理の具体的な方法
①安定した姿勢を保つ
台に乗る際は、必ず安定した姿勢を保ち、無理な体勢を避けましょう。台の端には立たず、中央にしっかりと足を置き、両足を揃えてバランスを取りながら作業を行います。
②手間を惜しまない
安全のためには、手間を惜しまないことが大切です。例えば、手を伸ばさないと届かない場所は、台を移動して最適な位置で作業するなど、手間をかけてでも安全な方法を選びましょう。
③適切な道具の使用
しっかりとしたステップ台を使用し、不安定な台や椅子などを使用しないようにしましょう。目安としては、膝から下の高さのものを使用します。