パソナライフケア 研修コラムvol.37

「玄関の掃除手順と掃除法」

執筆者:日本清掃収納協会会長 大津たまみ
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 今回は、玄関の掃除手順と掃除法」についてお話しします。

玄関は「家の顔」とも言われ、お客様が帰宅した際に最初に目にする場所です。

ピカピカに磨かれた玄関は、疲れてご帰宅されたお客様に安心感と心地よさを提供でき、最高の第一印象を与えることができます。

私たち家事代行サービスの品質を示す上でも、玄関の掃除は決して手を抜かず、プロフェッショナルな手順と細心の注意を払って行いましょう。

1. ホコリ取り

玄関は外部からのホコリや砂が溜まりやすいため、最初に表面に積もったホコリをしっかりと取り除きましょう。ハンディモップを使用して、高い位置から低い位置へと順にホコリを落としていきます。特に、ホコリが溜まりやすい棚の上やドア枠、蝶番(ちょうつがい)なども忘れずに掃除しましょう。

 

注意点

高い場所のホコリを取る際は脚立を使用せず、柄が長いモップなどを使って取るようにしましょう

2. 玄関ドアとドアノブ

玄関ドアの表面やドアノブは、手垢や外部からの汚れがつきやすい場所です。ドア全体を乾拭きしましょう。乾拭きで落ちない汚れは固く絞ったクロスで拭きましょう。

ドアノブも同様に拭き取り、仕上げに除菌シートを使用すると、より清潔に保てます。

 

素材別の注意点

ドアの材質に応じた掃除を行いましょう。

 

[木製ドア]

①木製ドアは水に弱いので、水拭きする際はクロスを固く絞って使用しましょう。

②木の表面を傷つけないよう、研磨剤入りのクリーナーや硬いブラシの使用を避けます。

③表面を傷めないように、木目に沿って優しく拭きましょう。

 

[金属製(アルミ・スチールなど)のドア]

①水分が残ると錆びる原因になるので、乾いたクロスでしっかり拭いて仕上げましょう。

②強くこすると金属の表面を傷つける恐れがあります。柔らかいクロスを使って優しく拭きましょう。 

3. 靴箱や棚

靴箱や玄関にある棚は、汚れが溜まりやすい場所です。

固く絞ったクロスで棚や靴箱の表面を丁寧に拭きましょう。

 

注意点

靴や小物を移動させた場合は、作業後に必ず元の位置に戻します。お客様の物の配置を変えないようにしましょう。

高価な装飾品や壊れやすい物(ガラス製のオブジェや陶器の置物など)が棚の上に置いてある場合は特に注意を払い、動かして掃除をしてもいいかなど、必要に応じてお客様に確認をとると安心です。

4.鏡

表面のホコリを取り除いた後、水拭きと乾拭きをしっかりと行って、鏡に曇りが残らないようにしましょう。

鏡の部分を拭いた後、周りの枠も軽く拭き取ると、全体的にきれいに仕上がります。

 

注意点

鏡に傷をつけないよう、クロスについた汚れや砂などをしっかり洗って使いましょう。

5. 床の拭き掃除

乾いている汚れ(ホコリなど)をほうきで掃いてゴミを集めます。その後水拭きする際は、固く絞ったクロスで拭きましょう。

 

注意点

掃除後は床に靴の跡がついていないかを確認し、必要に応じて再度拭き取ります。

6. 玄関マット

玄関マットは、外からの汚れを家に持ち込まないために重要な役割を果たしています。掃除機をかけてホコリを取り除きましょう。

 

注意点

玄関マットがずれないように気をつけましょう。フリンジがついた玄関マットの場合は、綺麗に整えましょう。

 

玄関掃除が終了したら、次のポイントを点検しましょう。

 

【点検ポイント】

・床に砂やホコリが落ちていないか

・玄関マットがきれいに整えられているか

・ドアノブに指紋や汚れがないか

・棚の上に置いてある物が整っているか

・鏡に拭きムラや曇りがないか

玄関を清潔に保つことは、家事代行スタッフとしての基本であり、大切な仕事の一つです。玄関は、お客様や訪れる人が最初に目にする場所であり、その印象が家全体の印象を左右します。きれいに整えられた玄関は、お客様に安心感や快適さを提供し、心地よい暮らしをサポートできます。

丁寧に掃除を行い、細部にまで気を配ることで、お客様の満足度を高め、家事代行サービスの品質を向上させることができるのです。

定期的に玄関の全体清掃も取り入れていきましょう。

次回のコラムもお楽しみに・・・!!