パソナライフケア 研修コラムvol.43

「廃棄処理前の作業のコツ」

執筆者:日本清掃収納協会会長 大津たまみ
過去のコラムは下記ボタンよりご確認いただけます👇

今回は、「廃棄処理前の作業のコツ」についてお話しします。

家事代行のお仕事では、お客様の快適な生活をサポートするうえで、廃棄物の適切な処理も重要な役割を果たします。特に、廃棄物をまとめる作業では、見た目の美しさや効率的な処理が求められます。今回は、ゴミ袋の結び方やばらけ防止の方法、段ボールのくくり方など、家事代行現場で役立つコツをご紹介します。

最初に、お客様がお住いの地域の分別ルールを確認します。

燃えるゴミ・燃えないゴミ・資源ゴミを適切に分けて作業しましょう。

ゴミ袋の結び方

■耳結び:袋の口を左右に引っ張って「耳」を作ってから結ぶと、しっかり結べます。

■ゴミ袋を閉じる際は、空気をしっかり抜いてから口を結ぶことで、匂い漏れを防ぎ、袋の体積を抑えられます。

■二重に袋を使用する場合は、内側の袋をしっかり結び、外側の袋は隙間ができないように閉じましょう。

注意点

角ばった物をゴミ袋に入れる場合は、袋が破れないよう、折り曲げたり畳んだりしてから入れてください。特に、お客様が使用されているゴミ袋の中には、強度が低いものや薄手のものもありますので、十分ご注意ください。

ばらけ防止方法

■ゴミ袋の口をしっかり閉じる

袋の端を二重に折り返してから結ぶと、ばらけるのを防げます。

■重いものは小分けにする

重すぎるゴミ袋は破れる可能性があるため、小分けして複数の袋を使用しましょう。

匂い対策

■生ゴミの処理

生ゴミは処理前に新聞紙やキッチンペーパーで水気を取ると、匂いの発生を抑えられます。袋に消臭剤や重曹を少量入れると、さらに効果的です。

■置き場所

ゴミ袋は直射日光を避け、涼しい場所に置くことで、匂いの発生を防げます。

段ボールのくくり方

1.くくる前の準備

・宛名や個人情報が記載されたシールは、必ずはがしてください。

(個人情報の取り扱い方については、こちらのコラムも参照してください

パソナライフケア 研修コラムvol.24 「個人情報の取り扱い方」 – パソナライフケア 研修コラム

・段ボールの中を確認し、異物(紙以外の物やプラスチック)が入っている場合は取り除

きます。

・汚れがひどい段ボールがあった場合は、自治体の処理ルールをお客様に確認し、適切に対応しましょう。

・大きさごとに分けて積み重ねると、まとめやすくなります。

 

2.紐でしっかり固定する

・段ボールを紐で十字にくくり、中央部分をしっかり結びます                 

・角を揃えて結ぶことで、見た目もきれいに仕上がります。

 

注意点

・段ボールの量が多すぎたり重すぎると持ち運びが大変になるため、適度な量で分けてくくりましょう。

廃棄物処理の際のマナー

■お客様宅での気配り

処理前のゴミ袋は目立たない場所に一時保管し、見えるところに放置しないよう注意しましょう。

■作業後の清掃

ゴミをまとめた後は、作業場所や周囲を清掃し、お客様に「きれいに片づいている」という印象を与えることが大切です。

家事代行のお仕事では、廃棄物の処理ひとつとっても、お客様の満足度に大きく影響を与えます。丁寧に、そして効率的に廃棄物を処理することで、プロフェッショナルなサービスを提供することができます。皆さんの作業がよりスムーズに進むことを心より応援しています!

次回のコラムもお楽しみに・・・!!