パソナライフケア 研修コラムvol.31

「エアコンの掃除手順と掃除法」

執筆者:日本清掃収納協会会長 大津たまみ
過去のコラムは下記ボタンよりご確認いただけます👇

今回は、エアコンの掃除手順と掃除法についてお伝えします。

エアコンの掃除は、お客様の快適な室内環境を保つために重要な作業です。

今回は家事代行で行う基本的な掃除法をご紹介します。

エアコンは、外気を取り入れずに部屋の空気を循環させて効率的に暖めたり冷やしたりします。そのため、外の温度に左右されず安定した室温を保つことができます。

家事代行では専門的な清掃は行いませんが、基礎知識として、エアコンの各部品の名称と役割を覚えておきましょう。

室内機

◆フィルター

空気中のホコリやゴミを除去する役割です。フィルターにホコリがたまると、空気の流れが妨げられます。その結果、空気を吸いこむために多くの電力が必要となり、エアコンの効率が低下します。したがって、定期的な掃除が不可欠です

◆熱交換器

室内機に取り込んだ空気を冷やしたり温めたりする役割を持つ部品です。薄いアルミの板でできています。ハウスクリーニングでは、この部分を水や洗剤で洗浄します。

◆クロスフローファン

室内の空気を吸い込み、冷やされた(または温められた)空気を部屋に送り出します。これにより、部屋全体の温度が調整されます。

ファンの羽にゴミや汚れが溜まると吸引力や送風力が弱くなり、エアコンの効きが悪くなってしまいます。ハウスクリーニングでは、この部分を水や洗剤で洗浄します。

ここからは、家事代行で行うエアコン清掃について説明します。

なお、カビ取りのための内部清掃など分解を伴う作業はプロのハウスクリーニングに依頼していただきます。

エアコン本体の清掃

  1. 掃除の前に電源をオフにします。コンセントが高所にある場合は、リモコンでオフにしましょう。電源を入れたまま掃除すると感電やケガの恐れがあるので注意してください。  
  2. ハンディモップを使って、エアコンの外部のホコリを丁寧に取り除きます。特に通風口や上部にホコリがたまりやすいので注意しましょう。
  3. 吹き出し口の目に見える範囲のホコリや汚れをハンディモップで取り除きます。可動部が閉じている場合はゆっくり動かしましょう。

 ※力を入れて動かすと破損させる可能性があるため、無理に開けないでください。

  1. 周囲に落ちたホコリや汚れを掃除しましょう。

フィルター清掃

フィルター清掃を依頼された場合は高所作業となりますので、安全上の理由から、お客様ご自身にフィルターの取り外し作業を行っていただきましょう。

 

1. フィルターについたホコリを、掃除機を使って丁寧に吸い取ります。

2. フィルターを水洗いします。中性洗剤をスプレーし、ブラシを使用して優しくこすりましょう。

3. 十分に水ですすぎ、洗剤を洗い流します。

4. 軽く水気を取り除き、乾燥させます。

 直射日光が当たる場所は避け、風通しの良い日陰で乾かしましょう。

 立てかけたり吊るしたりすると形が崩れる可能性がありますので、水平に置いて乾かしてください。

 

※ご自身の安全のために、無理せず、手が届く範囲内を掃除しましょう。

エアコンのフィルター清掃は、冷暖房効率の向上、電気代の節約、室内空気の清潔さを保つ、エアコンの寿命延長といったメリットがあります。定期的な清掃で快適な環境を維持しましょう。

次回のコラムもお楽しみに・・・!!