▲ TOP
パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

幸せな介護

2019年1月22日

皆さん、こんにちは。
仕事と介護の両立支援の専門家 継枝綾子です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新たな年が始まり、皆さんはいかがお過ごしですか?
私は年明けとともにセミナーが始まり、仲間に支えてもらいながら体調管理に十分気を配り、全国を元気に飛び回っております。

今年の目標は、昨年と同様、出逢う方々に「幸せな介護」を目指していただくために、その方法を日本全国にお届けすることです。

 

 

幸せな介護にご興味がある方は、まずは2つのことを実践してみてください。

 

①介護に対する固定観念を捨てる
②育児介護休業法の正しい使い方や考え方を知る

 

①について
介護は家族が背負うものという固定観念を捨て、介護を支援する機能を、家族から社会全体で支えていく外部的なシステムに移行する時代であると気持ちを切り替えることが重要です。

総人口は2007年を境に減少し始め、一方、65歳以上の高齢者人口の割合(高齢化率)は上昇を続けています。2060年の高齢化率は39.9%(4割)に達すると見込まれています。
これは、概ね「国民の半数が高齢者」という極めて深刻な事態であり、他の先進諸国でも経験したことがありません。

家族の形態も多世代が同居する大家族制は変容し、核家族化・世代の小規模化となり、家族の介護支援機能は弱まってきています。
このまま介護を家族に依存する状況を続ければ、社会的・経済的な問題を引き起こし、共倒れや虐待の恐れ、転職、退職などを余儀なくされます。すでに社会問題化しています。

このため、厚生労働省においては、2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、
自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。(厚労省)


https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

これからの時代は、介護は家族が背負うものという固定観念を捨て、介護を支援する機能を、
家族から社会全体で支えていく外部的なシステムに移行する時代であると気持ちを切り替えることが重要です

介護の方法は100人100様であり正解はございません。何を選択するかは自由です。
しかし自らの手で介護する方法以外に、選択肢が広がることで漠然とした不安が取り除かれ、皆さんの心の安心に繋がるのではないでしょうか。

幸せな介護を目指すためには、
介護は家族で抱え込むのでなく、社会全体に支えてもらおう!と柔軟になることが大切です。

 

 

②について
育児介護休業法の制度利用対象者は、二親等までです。

 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000150067.docx
(厚労省)

制度対象利用者は同じでも、休業の使い方や考え方は異なります。
育児は、休業を積極的に取得して休業期間はお子さんとしっかり向き合い愛情をたくさん注いであげましょう。

 

介護は、早く職場復帰できるように休業を取得します。
そのため休業中は、自分が復職しても成り立つように、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しながら、
外部支援サービス例えば介護保険サービスや社会資源等を活用しネットワーク作りを行いましょう。


幸せな介護を目指すためには
このように正しい休業の使い方や考え方を知ることが重要です。

いかがでしょうか。
幸せな介護にご興味がある方は、まずは2つのことを実践してみてください。

①介護に対する固定観念を捨てる
②育児介護休業法の正しい使い方や考え方を知る

皆様と皆様のご家族の健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
継枝綾子