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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

上司の理解や業務マネジメントの重要性

2018年9月25日

みなさん、こんにちは。
仕事と介護の両立支援の専門家 継枝綾子です。

週末はいかがお過ごしでしたか?
私は青森県の浅虫温泉でのんびりと素敵な時間を過ごしてきました。
赤く色づいた美味しそうな林檎や風に揺られて楽しそうなコスモスやトンボを眺めながら、
少し早い秋の風情を味わってきました。


(浅虫温泉の旅館で撮影した夕日)

本日は厚生労働省の「仕事と介護の両立のポイント」詳細版から、
就労継続のための両立支援制度・介護保険サービス等の活用事例の「事例1」をご紹介させていただきます。

 

【事例の概要】
認知症の症状が進み、日常生活のほぼ全てにおいて見守りや介助が必要な状況。
平日は小規模多機能型居宅介護の泊まりを利用。週末は自宅で一緒に過ごす。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-oyoukintoujidoukateikyoku/29_syosaiban_01.pdf

 

ここで気になる点は!
上記資料内のp24②働き方の工夫と両立支援制度等の利用状況「上司が変わり制度があっても使えない状況」についてです。
始めの上司は話しやすく理解がある人だったため、仕事面の調整や配慮をしてくれました。フレックスタイム制度以外に特段の制度を使わなくても、仕事がやりくりできる恵まれた状況でした。
しかし上司が異動し現在の上司になり、現在の上司からは仕事の調整や配慮が特にないため、無理に制度を使っても仕事が終わらなかったり、自宅に仕事を持ち帰らないといけなくなったりするのではないかとう不安があり、上司の理解や業務マネジメントがないと結局は制度があっても使えないと感じています。(本文一部抜粋)

 

【継枝からのコメント】
ケアマネジャーに働き方も相談し「仕事と介護の両立ケアプラン」を作成してもらったとしても、やはり直属の上司の理解がなければ最善の働き方を選ぶことは難しいため、介護に直面した従業員向けのセミナーやフォローだけでは足りないことがわかります。
介護の経験が全くない上司は、具体的なアドバイスはできなくても良いので(地域包括支援センターを紹介)、仕事の調整や配慮は必須となります。
ここでの配慮とは、まずは従業員の話に耳を傾ける(傾聴)の姿勢が大切です。その後、介護の初動は変動しやすいため(1ヶ月~3ヶ月)、その期間は残業免除やフレックスタイムの導入を進める等です。
半年後に安定してきたら、働き方を元に戻しましょう!などと最初の面談で一言お伝えしておくと、建設的な話し合いとなり双方にとって良いと思います。
※介護は変動するため(途中で骨折や認知症悪化など)、予測不可能ではありますが、今現在の時点で先を見据えた会話は双方にとって安心に繋がります。

 

そのため、当社でも「管理職向けセミナー」の実施をお勧めしております。
https://www.youtube.com/watch?v=4X0dwGkFCEs&feature=youtu.be
(動画)仕事と介護の両立に向けて ~社員が介護に直面した際にとるべき対応とは~ <管理職向け>

 

皆様と皆様のご家族の健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
継枝綾子

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株式会社パソナライフケア
主任ケアマネジャー 継枝綾子
2000年から12年間、介護支援専門員・主任介護支援専門員として述べ1,000人以上の高齢者のケアプランを作成。現在は、官公庁より介護関連の研修や就労支援研修を受託し介護講師として従事。
2015年から仕事と介護の両立支援サービスのプロジェクトにも関わり、企業向け仕事と介護の両立セミナーの講師や介護相談デスクの窓口も兼務。
株式会社パソナ受託事業 平成30年度厚生労働省「中小企業のための育児・介護支援プラン導入支援事業」中央介護プランナー。