管理職向け「仕事と介護の両立支援研修」@オリエンタルランド様
2018年3月16日
今回のセミナーレポートはオリエンタルランド様です。
オリエンタルランド様では育児や介護との両立支援に力を入れており、今回は初となる管理職向け「仕事と介護の両立支援研修」を行いました。
冒頭の人事部マネージャー様のご挨拶では、「両立支援の要はマネージメント層にあること」「従業員は管理職の皆様からの支援を頼りにしていること」
「本日の研修は管理職の皆様を支援するための研修であること」という想いが伝えられました。
研修は講義とグループワークを含めて3時間行いました。
前半の講義が終了した段階で、受講者の方から声をかけていただき、ご自身の介護経験談をお話しいただきました。
皆様にとって参考になるよいお話しでしたので、後半のワークの前に発表していただき解説もさせていただきました。
「親の生活に見守りが必要になり介護保険を申請したところ非該当と認定され、介護サービスは利用していなかった。ある時入院し、いよいよ介護が必要になり、介護用ベッドのレンタル等介護サービスの利用すると同時に、再度手続きしたところ、要介護2と認定されたが結果が出るまでに2ヶ月もかかり、その間の費用について不安で仕方なかった」というお話しでした。
ポイント① 区分変更申請
認定を受けている期間内に心身の状態が変化した場合、認定の区分変更を申請できます。
そのためにはまた申請手続きや、認定調査・主治医の意見書を書いていただくための通院に同席する場合、休暇や時間休をとって対応する必要がある、ということをこちらのケースを元に解説させていただきました。
ポイント② 介護サービスは申請した日から、暫定でサービス利用できます
但し、申請から30日後(今回のケースでは2か月後)に認定結果が出るまでは、最小限のサービス利用にしておきます。
要介護度別の月々の利用限度額を超えた分は自己負担になりますので、注意が必要であることを解説させていただきました。
続くグループワークとその後の発表も盛り上がりました。
自分のグループでは出なかったアイデアや考え方が非常に参考になると同時に、
介護に関する話題に慣れていただき職場風土醸成につなげるワークです。
最後に人事部より制度のご説明と、具体的な社内のケースの紹介や現状などご説明がありました。
研修の終わりに、再び受講者のお一人が自身の経験を踏まえて、「介護の申請~認定結果をもらうという一連の流れは毎年(ケースによっては3ヶ月~2年に一回)対応しなくてはならない」ことをお話しくださいました。
この度の研修を通して、“介護中の従業員はどのような状況に置かれているのか”“どんなサポートや声かけをすればいいのか”“どうすれば両立できるのか”などの気付きを得ていただけたなら幸いです。
ご参加いただきました皆様、主催いただきました人事部の皆様、ありがとうございました。