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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

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「仕事と介護の両立セミナー」@日立システムズ様

2017年11月9日

本日のセミナーレポートは日立システムズ様です。
昨年度に引き続き、今年度はグループ会社も含めた神奈川県内の2拠点にてセミナー開催されました。
総勢140名ほどの皆様にご参加いただきました。


(2017年9月4日セミナー風景)

 


(2017年10月26日会場より撮影)

 
たくさん質問いただいた中から3点ご紹介させていただきます。

 

【質問①】
状況:遠距離 片道2時間 80代の両親2人暮らし。
両親ともに元気だが、父親は厳格で弱音をはかない性格で、会話をすると私もつい、けんか腰となってしまう。
いざ介護が必要となった時にコミュニケーションがうまくいかず、老老介護で夫婦共倒れになってしまうのではないかと心配です。

【回答①】
今からご両親がお住まいの地域包括支援センターに足を運び、ご両親の自宅を月に1回でも訪問していただけるよう御願いしてみましょう。
あなた自身も地域包括支援センターの方と顔見知りになっておき、いざとなったら間に入っていただけるよう、いまから準備をしていくことをお薦めします。
また介護が必要になったらお母様の気持ちを上手く聞きだしてお父様に伝えることも大切です。
今は「介護」の話題でなくてもよいので、お世話になった時代の話などでコミュニケーションを図り、親子の距離を縮めてみてください。遠回りなようで、それが大難を小難、無難にする秘訣ではないでしょうか。

 
【質問②】
状況:両親二人暮らし。母親に認知症の症状がでている。
兄弟で相談し、病院に連れていこうとしたが、母親は症状を認めようとせず、通院を拒否。
そのため介護保険の申請もできていないが、すでに父親に疲れがみえている。このままでは夫婦共倒れしてしまうのではないかと心配です。

【回答②】
“私は認知症ではない”と思っている親を病院に連れて行くのはとても大変です。
受診を促す工夫としては、
・「私(お父様の)の病院につきあって欲しい」とお願いし、一緒に医療機関へ行く
・「もの忘れ外来」などがある病院で一般的な健康診断の延長線上で認知症の検査を実施する
・かかりつけ医に「よい先生を紹介しよう」と言っていただく
などいかがでしょうか。
また地域包括支援センターに事情を話し、上手に立ち回っていただけるよう協力を仰ぎましょう。

 
【質問③】
介護サービスを拒否している場合はどのように説得すればよいのでしょうか。

【回答③】
介護サービスを拒否する理由は大きく2つ考えられます。
①頭の中では介護が必要だと理解しているが、心が追いついていないケース
②介護が必要な状態のはずがないと怒っているケース です。

①は介護を拒否している方の心の中は葛藤していることを受け止めながら、地域包括支援センターやケアマネジャーなどに協力を仰ぎ、家族以外の介護の専門家を巻き込んで解決をはかりましょう。
②は論理的に建設的に議論してみる方法もあります。介護保険制度では40歳から介護保険料を支払っており、従業員のみなさんは原則お給料から天引き、65歳以上の高齢者の方は主に年金から天引きされています。
せっかく長年支払ってきた保険料ですから、介護サービスを利用しないのはもったいない、と説明してみましょう。
1割負担でこんなサービスが受けられるんだよ、と説明すると「それはお得だ。」と感じていただけるかもしれません。

 
主催いただきましたダイバーシティ推進センタの皆様、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。