【介護の初動】突発型とじわじわ型
2017年11月1日
皆さん、こんにちは。
仕事と介護の両立セミナー講師の継枝です。
温かい鍋やコタツが恋しい季節になりました。
皆さんはいかがお過ごしですか。
介護の初動には大きく分けて、突然型とじわじわ型がございます。
突発型
骨折や循環器系の病気などにより、病院で一定期間の治療が必要です。
じわじわ型
認知症など、数年かけてじわりじわりと様子が変化していきます。
遠距離の場合、変化に気づけず、認知症がかなり進んで発見される傾向があります。
この2パターンは
介護保険の申請手順が異なります。
●突発型
入院中に申請手続きを行うケースが多いです。
その場合、看護師やソーシャルワーカーまたは地域包括支援センターに相談しましょう。
介護保険の申請後、病院まで認定調査員が来てくれます。
退院後に介護保険申請して認定結果を待つ方法もありますが、できるだけ入院中に介護保険の申請を行い、退院後は安全で快適に過ごせるように環境を整えておきましょう。
※ここで注意点※
退院する予定が長引いたり転院したりと予想外の事態が起きたとき、もし車椅子やベッドレンタルなど行なっていると、
利用した月に退院できない場合、その月の利用額は全額自己負担になってしまいます。
また退院できず、病院でお亡くなりになってしまうと住宅改修費も全額自己負担になってしまいます。
そのため確実に退院の目処がついてから動くようにしましょう!
●じわじわ型
通常の介護保険の申請の流れ通りです。
ここで突発型とじわじわ型、両方に共通するアドバイスをお伝えします。
①認定調査には必ず家族が立会い、正確な情報を伝えてください。
②主治医の意見書を医師が役所に提出する際、通院してくださいとお願いされることが多いです。必ず家族が立会い、正確な情報を伝えてください。
医師は5分程度しか診てくれません。それでご両親の本当の姿が解りますか?
もし認定調査も通院も同席できない場合、諦めますか?
諦めず、他の方法で正しい情報を医師や調査員に伝えてください。
メモに普段の様子を記して渡すという方法が良いでしょう。
皆さんがキーパーソンとなり、事態を全て把握し報連相を実施してください。
その結果、正確な認定結果が下り、本当に必要なサービスが利用できるのです。
突発型とじわじわ型。
どちらになっても、地域包括支援センターに早め早めに相談して快適な環境を整えてください。
皆様と皆様のご家族の健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
継枝綾子