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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

「頼りにされること」

2017年10月3日

こんにちは。ケアボスです。

母は独身の頃に祖母から梅干しの漬け方を教わったらしく、結婚して以降は毎年梅干しを漬けています。
子供の頃からずっと食してる私は、その味がとても好きで、私が結婚し独立した後も梅干しだけはお願いをして譲ってもらってきました。
そんな母が昨夏帰省した際に「梅干しを漬けるのは今年が最後」と言ってきました。話を聞くと、梅干しを漬けるのは相当な手間暇がかかり、管理する元気がなくなったという理由でした。

 

梅干しができたよ!

徐々に社会との接点が少なくなっていく高齢者にとっては、人から「頼りにされること」はたいへんな生き甲斐につながります。
当社で経営しているデイサービスでもイベントを行う際にはご利用者様に甘えてその方の得意なことを披露していただくことがあります。
それが歌であったり工作であったり様々ですが、披露されている時のご利用者様の表情はたいへん活き活きとされています。
そのことを肌で感じている私は、母にこう言いました。「おかんの作る梅干しが大好きやねん。代理がきかへん。お願いやからそれだけは続けて欲しい!」と。
すると「わかった。来年だけは作ってあげるわ!」と言ってくれ、2017年度の梅干しを確保することができたのでした。

 

梱包・発送が困難に

この前、実家へ電話した際、梅干しができたか聞いてみると、「できたよ。送ってあげたいのだけど、段ボールに入れてもガサガサになってうまく送る準備ができない。力もなくなってきたし・・・」とのことでした。宅配業者を呼んで梱包までやってもらうこともできますが、そのことですら84歳の母には負担にしかならないだろうと思い、帰省した際に私が送る段取りをすることにしました。


(母の漬けた梅干し)

母には負担かも知れませんが、2018年度の梅干しも「頼りにしている」ことを伝え、タイミングをみはからいお願いしてみようと思います。