「施設入所を検討するタイミング」について
2017年8月21日
残暑お見舞い申し上げます。
仕事と介護の両立セミナー講師の継枝です。
夏休みのシーズンもあとわずかになりましたがいかがお過ごしでしょうか?
皆さんにとって思い出に残る素敵なヒトトキをお過ごしいただければ幸いです。
さて、今回は「施設入所を検討するタイミング」についてお話させていただきます。
仕事と介護を両立されている方々の中には、ご両親を大切に想う気持ちと同時に
いつまで続くかわからないという終りの見えない介護に対する不安を抱えた方も多くいらっしゃると思います。
在宅でマンパワーがあればいいのですが現実は厳しい状況です。
そのような方々にアドバイスできることは・・・
これは一つの指標として参考にしてください。
要介護認定は要支援1~要介護5まで7段階ございます。
2015年の法改正により、要介護3以上の方が「特別養護老人ホーム」の入所対象者となりました。
※例外として「やむを得ない場合は要介護1・2でも可」
ここでもうお気づきになられた方もいらっしゃると思います。
国が定めた「要介護3以上」が「特養入所対象」という基準を上手に利用してはいかがでしょうか。
確かに要介護3以上になると、在宅生活を継続するにはかなりの負担が生じると個人的にも感じます。
(ケアマネジャーを12年間行なっていた中での実感です)
要介護3以上の状態は、赤の枠で囲った部分です。
(仕事と介護の両立セミナー資料から抜粋)
もちろん、わたし達はPPK(ピンピンコロリ)を目指すことが一番の目標ではありますが
様々な理由で介護が必要になる方もいらっしゃいます。
その時に、介護される側だけでなく介護する側の心と身体のケアも大切と思うのです。
「要介護3以上」の認定が下りたら「施設という選択肢もあるかな~」と心の準備やご家族との会話の機会を設ける事をお勧めします。
終りの見えない介護ほど辛いものはございません。
ぜひ、愛するご家族を大切にしながら、ご自分自身も大切になさってください。
皆様と皆様のご家族の健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
継枝綾子