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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

「パソナグループ新入社員×介護」

2017年5月2日

こんにちは。ケアボスです。たいへんご無沙汰しております。
ブログを更新しない内に、季節はすっかり春になり随分過ごしやすくなりました。当社で運営しているデイサービスでは、冬場は体調を崩され入院やお休みをされる高齢者が増える傾向にありますが、季節の良い春になると体調が回復され、ふたたびデイサービスに通えるようになる方が多くいらっしゃいます。ご本人はもとより心待ちにしていた職員にも笑顔が溢れる瞬間です。

 

パソナグループへ202名の新入社員

今年もパソナグループには202名ものフレッシュな新入社員が入社しました。グループの「社会の問題点を解決する」という創業以来かわらぬ企業理念に今後この202名が果敢に挑戦していきます。非常に楽しみです!
入社後は様々な研修が行われますが、このブログでは当社がかかわる新入社員研修についてご紹介いたします。
その研修とは、東京にある当社デイサービスに新入社員が体験入職し終日施設内で高齢者のサポートに当たるというものです。

 

「新入社員×介護」~入社時研修~

研修の目的は、グループが提供している各社のサービスを知ることに加え、人生の先輩であるお年寄りから多くの学びを得ることや、ふれあいの中から自身の新しい発見につなげ成長の糧にすることなどです。
配属はグループ各社ですので、今後直接的に介護に関わる人は少ないですが、超高齢社会に突入し益々高齢者の割合が上がるこれからの日本を捉えると、どんな仕事に従事しようとも必ずや高齢者の暮らしを理解することが求められると思いますので、ぜひ今回の経験を今後の仕事に活かして欲しいと思います。

 

研修の様子

新入社員は介護のプロではないので、危険を伴う介護業務にはもちろん従事させませんが、たとえばテーブルに座ってお年寄りのお話し相手になったり、配膳のサポートやリクレーションに一緒に参加するなど、介護技術がなくても高齢者と向き合える業務にタッチしてもらいます。
お年寄りもフレッシュで元気な新入社員を前にとても楽しそうな表情をしていましたし新入社員も持ち前のホスピタリティーを発揮し、しっかりとお年寄りに寄り添っていました。


(満開の桜を見ながらお年寄りと一緒に散歩)


(デイルームでレクレーションに参加)

 

新入社員と「2040年問題」

当社が発信し続けている「仕事と介護の両立支援サービス」は、元はといえば社会の問題点である「介護離職」を少しでも防ぎたいとの思いからスタートしたものです。
2025年には、第一次ベビーブームの団塊の世代の方々が全員75歳以上の後期高齢者になり介護が必要となる方が一気に増えることが予測されています。いわゆる「2025年問題」です。この頃を境に仕事と介護の両立に直面する人が増加するために、事前の準備が必要だと私たちはセミナー等で訴えているのですが、実は今年の新入社員世代にとっては「2025年問題」ではなく2040年問題」の方がもっと身近で深刻な問題だとケアボスは考えています。

 

「2040年問題」とは、(今年の新入社員世代が40歳代になる) 2040年に我が国の65歳以上人口が全人口の36%を超え実に3人にひとりが高齢者となり、仕事と介護の両立の問題のみならず社会全体でどうやって高齢者を支えていけばよいかということなど、様々な問題を日本が抱えることを指します。ちょうど総人口が1億人を割る頃でもあります。

新入社員の人数が多く一斉研修ができないため今回の体験入職は5月下旬まで班を分けて行っていきます。
今回の介護研修が、やがて新入社員自身が立ち向かわなければならない「2040年問題」という社会の問題点を解決するきっかけになれば、これに勝る喜びはありません。新入社員のこれからの活躍を心から祈っています。