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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

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「仕事と介護の両立セミナー」「介護座談会」@日産自動車様

2017年1月27日

本日のセミナーレポートは昨年12月の日産自動車様のお取り組みについてご紹介します。

日産自動車様は8月に続いて、12月に介護セミナーを2回(2事業所)と、初となる介護座談会を開催されました。
介護座談会を企画された目的は介護中社員の課題感を解決すること、
そして御自身の状況を開示していただき、同僚にとっては転ばぬ先の杖となっていただけるよう、
座談会の様子を社内レポートとして公開するということでした。

日産自動社様は一昨年来、介護のセミナーを繰り返し実施されています。
在宅勤務制度なども普及しており、従業員の皆様にとって「会社は介護中社員を支援してくれる」という理解が進んでいますが、
今回の座談会はさらに職場風土の醸成や、介護中職員に対する理解を進めようという試みでもありました。

座談会ではケアマネジャーの視点から心をこめてアドバイスをさせていただきました。
今後の「仕事と介護の両立」の参考になれば幸いです。

さて、介護セミナーにおいて公開質問をいただきましたのでご紹介します。

【質問①】セミナーを通じて介護中は「ケアマネジャーに一番の理解者になってもらうことが重要」とわかりました。
ケアマネージャーと良い関係を築くためにこころがけることはなんでしょうか?

【回答①】「しっかり対峙する」ことが大切です。仕事の事情やご両親の生活歴など素直に心をオープンにして話してください。
初動の段階で、またその後も月に一回ケアマネジャーと面談する、あるいは電話一本でもいいのでケアマネジャーと話をするという習慣をつけていってください。

【質問②】両親が介護サービスを拒否した場合、家族の説得に応じない場合、どういう対処方法がありますか。

【回答②】地域包括支援センターに訳を話し、間に入ってもらいましょう。
経験豊富な専門家がたくさんいらっしゃいますので、上手に立ち回ってくれる可能性が高いです。
またご両親も「家族」ではなく「介護や医療の専門家」が介入すると良い意味で緊張感があり、素直に受け入れてくれる可能性があります。
諦めず何度もチャレンジしてみてください。

 

継枝講師より

このたび貴重な機会をいただきありがとうございました。
座談会を通じて、仕事と介護の両立を真剣に取り組んでいらっしゃる方々のお気持ちに触れ、
その方々から新たな情報や仕事と介護の両立を乗り越えるヒントをいただき、私自身も多くの学びを得ることができました。
本当にありがとうございました。
仕事をしながらの介護は一筋縄ではいきません。
働く方々にとって最大限効率よく、心地よく、家族円満に介護生活を乗り越えるためには、自分の代わりに、ご両親を親身になって助けてくれる存在をたくさん増やすことが重要です。
その為には、ご両親を中心としたコミュニティを作るお手伝いをぜひ行なってください!
主催いただいたダイバーシティディベロップメントオフィスの皆様、このような貴重な機会をいただき心から感謝いたします。

継枝綾子