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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

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「仕事と介護の両立セミナー」@朝日新聞社様

2016年12月8日

本日のセミナーレポートは朝日新聞社様です。
先駆けて作成された介護ハンドブックの周知と職場風土の醸成、介護情報提供を目的に東京、大阪の二拠点でセミナーを開催されました。

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継枝講師の講義に先立ち、人事部より約20分の人事制度説明をされました。

今回はセミナーの参加申込みと同時に“ケアマネジャーに聞いてみたいこと”をヒアリングされており、質問集を事前にいただきました。
講師は、いただいた質問への回答を90分間のセミナーの中に出来る限り盛り込みながら、講義を進めました。

一番多かったご質問は「遠距離で、一人暮らしの親に介護が必要になった場合、どうしたらいいですか」というもの。
パソナライフケアの介護セミナーは「仕事と介護を両立する」という軸でお伝えしていますので、”仕事は辞めない”という前提で、対処法や解決のヒントをお話ししていきます。
公的介護保険制度や民間サービス、ご両親がお住まいの地域の自治体のサービスをしっかり活用すること。さらに遠距離介護の場合は”自分の代わりに支えてくれる人をみつける”ことがキモとなりますから、ボランティアや近所の方々にも働きかけ、親御さんを支えるコミュニティを形成することをお伝えしました。

また、仮に認知症の初期症状がある方を支える場合は、例えば警察官に「(親が)道に迷っていたら自宅まで送り届けて欲しい」ということや、近所のスーパーに「不自然な行動をしていたら声かけして欲しい」ということなどをコミュニティに向けて、しっかり発信していくことの大切さをお伝えしました。

大阪会場では下記2点の公開質問をいただきました。
【質問①】現在、(親が)要介護2で施設入所を待っています。どんな準備をしたらよいですか。
【回答①】先々入所したい施設(特別養護老人ホーム)に併設されているデイサービスやショートステイを利用し、なるべくその施設の職員と顔見知りになり良い関係を築くことをお勧めします。

【質問②】良い有料老人ホームはどのように探せばいいですか?
【回答②】“良い施設”について本人目線に立った場合は“入居されている方の表情”、や“従業員であるスタッフの表情”を確認されるといいと思います。入居者が穏やかな表情をされていたり、従業員が生き生きとしている職場は“従業員のメンタルヘルス”など、従業員にも入居者にも配慮がされている証拠です。
一方でみなさんのような介護者目線に立った場合は、例えば「医療が必要になった場合、最期までみてくれるのかどうか」も重要なポイントです。入居前に方針や状況をしっかり確認しておきましょう。

【講師より】
皆様、このたびは貴重な機会をいただきまして誠にありがとうござました。
おかげさまで介護を通じて皆様と心がひとつになったように感じています。

働きながら介護に関わることは肉体的にも精神的にもとても大変です。
でも自分を犠牲にせず皆様の大切なキャリアを大切にしながら、ご両親に最善のことをしてさしあげてください。
そのためには介護の専門家に介護のことは出来る限り委ねてお任せすることです。
ぜひ、自分自身を大切にしながら愛する家族をお守りいただき、仕事と介護の両立を継続してください!!

また皆様にお会いできる日を心から楽しみにしています。
少し早いですが、どうぞ素敵な年をお迎え下さい。感謝。

継枝綾子