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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

人生の先輩

2016年7月11日

はじめまして。パソナライフケアのケアボスです。

7月10日、第98回全国高等学校野球選手権千葉大会の開会式がQVCマリンフィールドで行われました。今年は171校170チームが参加しており、晴天の下、千葉県の高校球児たちが元気に入場行進を行いました。

私はかねてより高校野球の大ファンで、地区予選も行ける限り観に行きます。千葉のみならず東京や神奈川の予選を見に行くこともあるほどです。甲子園大会へも夏季休暇を使って行ける限り千葉県からわざわざ兵庫県西宮市まで行っております。とくに甲子園大会の感動的な開会式には、長い間通い詰めています。

昨年の97回大会は、高校野球100年の節目にあたり、王貞治さんの始球式や、早実のスーパー1年生清宮幸太郎選手の出場などもあって大興奮の大会となりました。さて今年はどういう盛り上がりを見せるのでしょうか。楽しみですね。

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今年の第98回大会は、私にとっては特別な大会です。私の次男が出場しているからです。甲子園を目指せるような強豪校ではないですが、最期の夏ですので悔いの残らないよう精一杯地区予選を戦って欲しいと思います。

私には三男はいませんので、子供の高校野球が観られるのも今大会限り。人生のひとつのイベントの終わりに直面し、喪失感に近いものがあるのでしょう。行進を見ていて、成長の喜びとともに寂しさを感じてしまいました。

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介護サービスに関わる中で「高齢者の心理的特徴」についてたびたび振り返ることがあります。

高齢者はこれまでに成し遂げてきた人生の積み重ねにより得た到達感や充実感、また豊かな人生経験を重ねてきたことによる思慮深さ、寛容さ、忍耐力、生活の知恵、伝統的な技術の修得など、深みのある思考や性格、固有の能力を身につけられています。

一方で、子供の自立、勤め先や職業からの引退、経済力の低下、社会との交流の減少などの社会的変化、配偶者との死別等により、喪失感が生じ否定的な心理状態になられる場合もあるということです。

高齢者に接する際、こういった予備知識を持って、その時々の心理状態の理解に努めることはたいへん重要だと思います。弊社のデイサービスに通われる高齢者の方と接するたびに、良いこともそうでないことも、各々の長い人生の中で様々な経験をされたのだと思うと、純粋に尊敬の念を抱きます。とくに高齢期に入って以降は、人生の数々のイベントを終えてこられ、寂しさを感じることの方が多いのではないかと思います。

今後、ますます高齢化の進む社会。人生の大先輩である高齢者の方々との接点も増してゆくと思います。その際にはできる限り心をこめて優しく接してゆこうと思っています。

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