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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

生前整理(お金のこと)

2021年1月29日

こんにちは、ケアボスです。

父の施設暮らしが始まり、一向に改善しない父の足の状況などを鑑み、自宅で再度暮らすことは難しいだろうと思われたため、これからの暮らしについて母と何度となく話し合いの機会を設けました。

これまで私からは決して口から出すことのなかったいわゆる『親のお金』の話についても踏み込んで聞いてみることにしました。すると小さな金額も含め複数の通帳が存在し、現金も何箇所かに置いたままになっていることが分かりました。高齢の母は細かなことを考えることや、判断する力は失せつつあり、それらをどう整理すればよいのか悩んでいる様子でした。

私が手伝ってあげないと整理できないと察知したので、平日の金融機関のあいている時間帯に通帳の集約化や置きっぱなしになっていた現金の入金等を行いました。これまでの人生で必要に応じ幾つかの口座を開設したのでしょうが、すでに年齢的にその必要性はなく、両親とも納得の上でその作業を行いました。

当社の行っている介護セミナーなどでも、「生前のうちにお金の話を親としておきましょう」とお伝えはするものの、なかなか話しづらいことなので、いきなり切り出せることでもありません。施設入居のタイミングや、介護認定を受けたタイミングなど親の気持ちを思いやりつつ、スムースに切り出していただければと思います。

父が他界した後に様々な手続きを行いましたが、事前に通帳の整理を行っていたことで、お金に関する手続きの手間は随分と省けたような気がします。ぜひ参考にしてください。

ところで、施設入居し暫くした時に父が「お母さんが幅の広い室内履きを買ってきてくれたのだけど横幅がきつくて痛い」と言いました。母なりに見立てて購入したのでしょうが、介護用の幅広の靴が売っていることを知らず一般的な靴の中の幅広の靴を買ったのでしょう。介護フェアーなどで幾度も目にしていた、介護用の靴を通販で購入しプレゼントしました。とても快適だと喜んでくれました。食べ物以外ではこれが最後の私からのプレゼントになりました。


7Eの幅広の室内用の靴