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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

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父の他界(第二話)

2020年7月2日

 

こんにちは、ケアボスです。

施設探し
両親の希望を踏まえ、昨年10月末、関西へ帰省し施設見学巡りを行いました。

見学に際し私はある介護施設検索サイトを用いたのですが、便利だと思った点は当日の訪問スケジュールを組んでくれることです。代行して施設側にアポイントを入れ、効率的に回れるよう住所から訪問順も組んでいただけます。近所の施設に限定したため、徒歩で一日6つの施設を回ることが出来ました
また、注意したい点としては、検索画面上で「空きあり」と表示されていても実際に訪問するとほとんどの施設が満室でした。これを回避するためには、やはり自身で事前に施設に電話を入れ確認をしておくことが必要です。

ほとんどの施設が満室でしたが、運よく自宅から最も近いサービス付き高齢者向け住宅で近々空き部屋が出る予定とのこと(利用中の方が入院されてしまい戻れる可能性が低いという理由)。早速、施設の詳細を聞き両親にも伝え全員が納得したうえで入居を進めていくことになりました。次の日、介護タクシーを使いショートステイからその施設まで父を連れていき、見学してもらいました。入居のめどは12月からとのこと。父はそれまでの間、再度同じショートステイで面倒をみてもらうことになりました。
ひと月後に入れる施設が見つかったことで私の心は休まり、実家を後にすることができました。もちろんこのような当方の動きもすべてケアマネジャーには都度共有しました。

施設選びのポイント
私の施設選びのポイントは「自宅から近い」という両親の希望に沿っていることと、最も決め手になったのは管理者の方のお人柄でした。また、訪問した際に他の職員の方も立ち上がり笑顔で立礼されました。従業員教育の徹底は介護の質に直結すると思っている私としては、これであれば安心して父を預けられる、そう思ったのです。

施設入居まで再びお世話になることになったショートステイでの生活でなかなか超えられない壁がありました。それは「おむつ」の着用でした。父に電話をつないでもらい直接その利用を遠隔地から促すこともありましたが、「おむつ」という言い方はせずに「紙パンツ」という言い方に変え自尊心を傷つけないよう伝えたりもしましたが、父は頭がクリアだったため「利用したくない」と私に暗に気づかせる絶妙な言い方で意思表示をしてきていました。

 

スムーズにいかない施設入居
11月も父に関わる方々からの電話が私に頻繁に入りました。よっぽど席が外せない会議等以外は仕事中も電話には出て対応するようにしていました。そんな中、一本の困った電話が入りました。入居予定だったサービス付き高齢者向け住宅の管理者からの電話で「空く予定だった部屋が空かなくなった」というものでした。ケアマネジャーからお世話になっていたショートステイは11月末までしか利用できない(施設側の事情があり)旨をお聞きしていましたので、管理者の方に何とかならないものかと調整を試みました。
すると翌日お電話があり「市内でここから若干は離れますが、系列(同じ法人)の施設の空き部屋を確保したので一旦そちらに入居していただき、空きが出たらこちらに移っていただくというのではいかがでしょうか?」とのご提案でした。
現実的には選択肢はそれしかありませんでしたし、そのご提案を承知し12月から「自宅から少し離れた施設」に入居する運びとなりました。