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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

父の他界(第一話)

2020年7月1日

 

こんにちは、ケアボスです。

父が他界しました
令和2年4月3日深夜、要介護状態にあった父親が90年の生涯を終えました。

要介護状態になってから10年8ケ月目でした。私は日本人の平均介護期間の倍以上もの期間、介護と向き合ったことになります。
昨年の8月下旬位から、父の体調や取り巻く環境などは大きく変化しました。他界するまでの8ケ月間の出来事などを、このブログを通じて発信していければと思います。

令和元年8月初旬に帰省をした際は、父はまだ自宅で暮らしていましたが歩行が相当困難になっていました。手すりにつかまりトイレに行こうとするのですが、一歩が僅か1センチほど。在宅生活の限界が来たなと実感した瞬間でした。担当いただいていたケアマネジャーは在宅生活を推奨する方ですが、さすがにその頃は「入所を検討しなくちゃなりませんね」と話されるように変化していっていました。

 
『仕事と介護の両立』第二章の始まり
特別養護老人ホームも簡単には空きが出ないため、それまで時々利用していた馴染みのショートステイにまずは長期間お世話になることを決めました。9月中旬のことです。そして私は、ショートステイを利用している間に父の終の棲家(施設)を探さなくてはなりませんし、独居で暮らし始めた母(要支援2)の心身のサポートも行わなければなりません。まさに『仕事と介護の両立』の第二段階に突入です

その頃は東京で働く私のもとに、ご担当のケアマネジャー、ショートステイの管理者、施設検索サイトの営業、母親等々から頻繁に電話が入る様になりました。以前のブログにも書きましたが、遠距離介護者にとって、ケアマネジャーの存在、電話、インターネットは強い武器になります。

ケアマネジャーを通じて父の容態の確認や施設に関するアドバイスなどをしていただきました。母からは希望する施設の条件等を聞き出し、それらの情報を踏まえインターネットで施設の検索をし、帰省時に効率よく施設見学ができる様、段取りをしました。

 
両親の希望する施設
両親の希望は「自宅近くの施設にしたい」でした。近くであれば一時帰宅できる日もあるだろうと。

そしてショートステイにお世話になってひと月が経過した頃、ケアマネジャーから電話が入り「併設している特別養護老人ホームの部屋に空きが出ましたので入所を進めていきましょうか?」と、とてもありがたいお話をいただきました。しかしひとつだけ問題がありました。それは「自宅から遠い施設」だということ。タクシーで30分の距離だったのです。早速、父、母それぞれに確認をしましたが、共に「自宅近くの施設を探してほしい」との返事。ケアマネジャーは、父が馴染んでいる環境なので残念そうでしたが、一旦サービス付き高齢者向け住宅等に入居したのち、近所の特別養護老人ホームの空きを待つという選択をすることにしました。