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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

介護休業93日の使い方について

2017年5月8日

皆さん、こんにちは。
仕事と介護の両立支援セミナー講師の継枝です。

風薫る5月、緑に包まれた清々しい季節を迎え心が弾むこの頃です。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?

わたしは「掃除により運が開ける」という本を読み
ゴールデンウィーク中はほとんど掃除に明け暮れておりました♪

長期の休み明けは心と体を通常に戻すのに一苦労しますね。
ぜひ心と体をリフレッシュして、爽やかな気持ちで一緒にがんばりましょう!

本日は、介護に直面した際に、慌てず恐れず落ち着いて対応するために「介護休業法」の制度の上手な使い方について、数回に分けてご紹介させていただきます。
セミナーでは何度も皆様に擦り込むように繰り返しお話をさせていただいている内容です。
今後、仕事と介護を両立する皆様の参考になれば幸いです。

ご存知の通り、今年の1月に育児・介護休業法の改正がありました。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000132033.pdf

その中でも本日は「介護休業93日の分割取得」の使い方を見ていきましょう。

この93日を「自ら介護する期間」と考えていらっしゃる方がいますが、皆さんが「オムツ交換」や「お風呂介助」をするのではありません。
仕事と介護を両立するためには、すべての介護を背負ってしまったら共倒れしてしまいます。

介護休業の93日は、自ら介護するためでなくケアマネジャーと共に介護のコーディネートをする期間です。
それでは「ケアマネジャーと共にコーディネートする期間」の参考例をご紹介いたします。
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【例】
Aさん 83歳 骨粗しょう症にて右大腿部頚部骨折
3ヶ月入院(手術&リハビリ)後、在宅で生活するために準備を始めました。

ここで皆さんは「有給や介護休暇」などを取得し下記の準備をいたします。
おおまかな日数も参考にしてみてください。
【準備すること】話し合いや契約
【かかるおおまかな日数】2~3日
【対応例】医師やソーシャルワーカー、理学療法士、退院後担当となるケアマネジャーたちと今後の方向性について話し合う

【準備すること】退院前
【かかるおおまかな日数】2~3日
【対応例】住宅改修の打合せと実際の改修(改修は1日で完了)→玄関段差解消、階段や水周りに手すり設置(トイレ・お風呂)

【準備すること】退院時
【かかるおおまかな日数】1日
【対応例】介護保険のレンタル手配→介護用ベッドや車椅子など

【準備すること】退院後
【かかるおおまかな日数】2~3日
【対応例】介護保険のサービス利用準備や契約→デイサービスへ見学(食事や入浴、リハビリ等)、訪問介護、ショートステイなど

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いかがでしょうか。
このように「介護の初動」時に、93日の分割1回目を使うという方法があります。
皆さんの貴重な休暇を、ぜひ無駄なく効率よく有効に使ってください。

残りの2回の活用法やその他の制度の使い方は次回ご紹介させていただきます。

皆様と皆様のご家族の健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
継枝綾子