▲ TOP
パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

老化と進化、あなたはどちらを選びますか?

2017年3月16日

皆さん、こんにちは。
仕事と介護の両立支援セミナー講師の継枝です。

桃の節句も過ぎ、ようやく春らしくなってきましたが皆様いかがお過ごしですか。

私はといえば、おかげさまで少しずつ寒さも和らいできましたので、
全国へセミナーに出掛けるにも随分と身軽になり、新しい土地や新しい人との出逢いに感謝し、
充実した日々を送っております。

そしてご依頼いただいた企業様には心から感謝申し上げます。

さて、本日は「老化と進化」をテーマに少しお話をさせていただきます。

なぜこのテーマにしたのかと申しますと、
私は様々な企業の人事部のご担当者様から、仕事と介護の両立をテーマにご相談を受ける機会が多いのですが、
最近、健康寿命(日常生活に制限がない期間)を延ばす方法はないか、できれば親の介護をしないで済む方法又は介護をする時期を遅らせる方法はないか、
と斬新なご相談を受けました。

心の中では、それが出来れば誰も悩まないけどなぁ・・・

私が考えたなるべく健康寿命を延ばし介護をする時期を遅らせる方法とは、老化と進化の違いを知り、なるべく進化に近い生き方を選ぶ、または選べるようサポートして差し上げることです。

同じ歳をとるにも、ただ老化していく(枯れていく)のか、自然に身を委ねながらも目標を持ち続け、人生を前向きに受け止め進化していく(魅力的に生きる)のとでは人生がまるで異なります。

これは、見た目ではなく、その人が放つ存在感や魅力です。
これが、健康寿命を延ばし、介護予防に繋がるのではないのでしょうか。

しかし、今介護に直面しそうな人や介護状態の場合は、他のコラム「高齢者を元気にする声かけや接し方」や「介護は初動が大切」などをご覧ください。


では、老化していく人と進化し続ける人にはどのような特徴があるのでしょうか。

【老化していく人の特徴】

肉体面
・外出する機会が少なく運動をほとんどしない
・太陽の光に当たる機会がない
・糖類や脂質が多く、野菜を摂らない
・笑う機会がなく表情筋を動かさない
・口腔内が不衛生

精神面
・家族や友人に対しての不満や愚痴が多過ぎる
・趣味や楽しみがなく生き甲斐を感じられない
・歳をとることにマイナスイメージを持っている
・テレビの情報に一喜一憂し情報に流さてしまう
・日々しかめっ面をしている
・何事も受け身
・感謝の心が足りない

参考「認知症ねっと」より
↓↓↓
認知症と生活習慣病の関係
https://info.ninchisho.net/prevent/p30
【進化していく人の特徴】

肉体面
・適度な運動を続けている
・発酵した食事を多く摂るよう心がける
・太陽の光に当たる機会が多い
・社会や人の役に立つことを何か実践している
・良質な睡眠生活で体内バランスが整っている

精神面
・素直に感謝したり喜ぶことができる
・何事も積極的にチャレンジする
・趣味があり人生を楽しんでいる
・人との出逢いを大切に感謝を忘れない
・笑顔にはナチュラルキラー細胞を増やす効果があることを知っているため実践している
・能動的に生きている
健康寿命を延ばし、介護予防に繋げたい方は、ぜひ、一緒に進化をし続ける生き方を選んでみませんか。

大切なことは・・・
情報を得ただけでは何も状況は変わりません。
変化するためには、完璧でなくて良いので一歩でもとにかく行動を起こすことです。

実際の統計をみると、平均寿命は延びているが健康寿命は平均寿命に比べて延びが少ないようです。

参考 内閣府のサイトより
↓↓↓
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/s1_2_3.html

ケアボスコラムの「カラスの声がした」に、高齢になればなるほど下半身が弱り、自分の力で歩くことの重要性が書かれていました。
確かに下半身が弱ることはリスクが大きいです。

そして老化も一気に進み、介護状態になるリスクもあります。

人間の体重の40%以上は筋肉であり、その筋肉の70%は下半身に存在します。
下半身の筋肉が衰えると体力が弱くなるばかりでなく、高血圧、心臓病、糖尿病、肥満、高脂血症、ガンといった様々な生活習慣病を引き起こす原因になります。

この事例のように、どんなに前向きに努力しても自然の流れや衰えには勝てない時期がやってきます。
人間はロボットではないため、自然に委ねなくてはいけない時が必ず訪れます。

そのような時は、慌てずひとりで抱え込まず、地域包括支援センターなど専門家に相談して、全てを打ち明ける勇気を持ってください。
そして理解者や協力者を増やし、仕事と介護の両立を前向きに乗り越えていきましょう!
相談者がいなければ、継枝にご相談くださいね。
それが、大難を中難、中難を小難に変えていきます。

それでもその人にとって最大限健康寿命を延ばせ、介護予防が実践できたならば幸せではないでしょうか。
今、お元気な方々は、一緒にPPK(ピンピンコロリ)を目指すために行動を起こしていきましょう!!

皆様と皆様のご家族の健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
継枝綾子