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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

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「仕事と介護の両立セミナー」@ソニー様

2016年9月28日

今回のセミナーレポートは、ソニー様。
ダイバーシティウィークとして日替わりで様々な切り口の講演会が開催され、継枝講師も「仕事と介護の両立」というテーマでお話させていただきました。
事前の参加希望者へのアンケートで9割の方が「今は介護をしていないが将来的にその可能性がある」と回答されており、備えの必要性に対する認識の高さが伺えました。

9月14日、16日に厚木テクノロジーセンターと本社ビルにて18時~開催、それぞれ70名と100名近くのお申し込みがあり、当日参加率もほぼ100%でした。
驚異の参加率です、と人事の方も驚いていらっしゃいました。

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質疑応答でも皆さん積極的にご発言いただきました。
たくさんいただいた質問のうち、各会場ごとにひとつずつご紹介します。

【質問①】80代の両親のうち父親に介護が必要な状態だが、介護サービスを拒否している。(セミナーの事例に出た通り)だんだん自家用車の傷が増えてきて事故の心配もあるが、どうしたらいいですか?

【解答】「お父様の気持ち」と「安全」だったら、家族としては本人の気持ちを優先したほうがいいのか迷われるのは当然です。ですが、専門家の立場からすると多くの事例を見てきてどのようになっていくか結果がわかるためやはり安全が何より大事と判断します。
家族だけではどうしても感情的になってしまうため、あえて第三者この場合は地域包括支援センターに訳を話し、上手に間に入ってもらいましょう。
センターの方々は同じようなご家族のケースを、たくさん経験されていますからうまく立ち回ってくれる可能性が高いです。
しかし最終的にどの選択肢を選ぶかは、ご本人とそのご家族です。

【補足】拒否しているのに介護サービスや専門家が入るということは、ご本人やその他の家族との摩擦が生じる可能性がありますが、決めたなら諦めずに対峙しましょう。

【質問②】一人暮らしの母親が絶対施設に入らないと言い張る場合、在宅でどのように支えたらいいのでしょうか?

【解答】例えば最近出てきた小規模多機能型居宅介護というものがあります。
在宅生活が基本となり、ひとつの事業所で通所(デイサービス)を中心に、お泊まり(ショートステイ)、訪問介護(ホームヘルパー)のサービスを利用者の選択に応じて組み合わせることが可能です。
イメージとしてはまるごと一ヶ月ひとつの事業所と契約をして、定額料金でサービスを受ける感じです。必要以上のサービスを利用することはできませんが、日々変化するご利用者の様々なニーズに応えるという意味では便利なサービスだと思います。
(この時、質問者様の隣にいらした参加者の親御さんがまさにこのサービスを利用中で、メリットとしては3種類の介護サービスを顔なじみのスタッフから受けることができるため、親御さんが安心してスタッフになじんでくれるとおっしゃっていました。)

【補足】デメリットとしては、その他の介護保険サービスを利用できなくなることや、定額料金なのでサービスをあまり利用しない場合は割高に感じるかもしれません。
まずはお住まいの地域でサービス事業者があるか、地域包括支援センターなどで情報を収集してみてください。

参考(厚生労働省)http://www.kaigokensaku.jp/publish/group11.html

帰り際、参加者の方から「穴があくまでこの資料を読込みます!」と嬉しい言葉もいただきました。皆様からのさまざまなご質問にも精度の高い回答ができるよう、さらなる精進を心に誓う継枝講師でした。