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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

近くて遠い、近くの喫茶店

2016年9月13日

こんにちは。ケアボスです。
9月に入りましたがまだまだ暑い日が続いていますね。みなさんいかがお過ごしですか?
体調を崩されないようご自愛くださいませ。

さて、U-18アジア選手権において我ら侍ジャパンが圧倒的な強さで優勝しました!!!日本野球の技術が年々高くなっており驚くばかりです。
しかし出場した選手達は疲れただろうなあと観ていて思いました。ほとんどの選手が甲子園に出場しているので、7月末~8月初旬に始まった合宿生活は今回の海外合宿まで続き、ほぼ自宅で過ごす間もなかったと思います。しかもU-18は選抜メンバーなので人間関係のベースがなく気疲れもしたことでしょう。
その中で優勝するのですから強い精神力が養われていて立派ですね!自宅で慣れた食事を摂り十分な休養を取ってもらいたいと思います。

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(すでに日本では来年3月に行われるセンバツ甲子園大会を目指し各地で秋季大会が始まっています)

さて、二度目の介護に直面している私の父親ですが、8月の帰省時にゆっくりと今後の介護や生活について話をしました。
一度は自転車に乗れるまで回復したにもかかわらずわずか半年で介護生活に逆戻りしたことでやはり落ち込んでいました。
トイレに行くのも部屋中に設置された手すりを持ちゆっくりと一歩一歩確認しながらでないと移動することができません。

マメな水分補給

トイレに何度も立つことが億劫になり、ついつい水分摂取を控えてしまうことは高齢者によくみられる現象です。
とくに夏場は脱水症の原因になりますし、その結果、熱中症にもかかりやすくなります。また、高齢者の認知症予防には適切な水分補給が欠かせないという説もあります。
私が持っている僅かな知識ですが、父にそれらのことを共有し、常にテーブルの上に水分を置くようにしてもらいました。父としては、夜中のトイレが大変なので、とくに睡眠前の水分を減らす傾向にあるようです。横でずっと見ているわけにもいかないので、今は理解をしてくれていてもついつい水分摂取を減らしてしまうことも実際にはあるのだろうと思いました。
ということは、今の段階(2度目の介護認定の初期)ではトイレに立つことが億劫にならないよう、「歩く」動作に向けた機能回復を果たすことが様々な想定をしても一番良いだろうと思いました。

近くの喫茶店に行ってコーヒーが飲みたい

以前のブログで、初めて要介護状態になった時の父の目標は「介護認定を返上する」だったと書きました。
目標を達成したもののわずか半年で歩行が困難となり要介護2に逆戻りした現在、新たな目標を持っているのか恐る恐る聞いてみました。
すると「○○(近くの喫茶店の名称)まで歩いて行ってコーヒーが飲みたいんや」と答えたのです。
現在デイケアに通い週に2回はリハビリをしていますが、それ以外の時間は自宅の椅子に座ったまま。
つまり週に数時間のリハビリ以外は足の機能を使っていないということです。これは健康な人に当てはめても、足の機能は低下するばかりです。
そこで自宅で簡単に出来る運動はないものかと弊社のケアマネジャーにアドバイスをもらい椅子に座りながらでも簡単にできるペダル運動器具と運動がし易そうな介護用の椅子を導入することにしました。
たまたま私が夏の長期休暇中だったため、その期間中に通販で器具と椅子を手に入れることができました。器具を設置し実際の動かし方などを伝えることまでできました。
また、デイケアとの連絡帳のメモ欄に父の新たな目標と、よろしくお願いしたい旨を、心を込めて書きました。

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(ペダル運動している父。ペダルは強弱の調整が可能になっています。継続して結構な時間取り組んでいるようです)

こまめに連絡を取る

休暇が終わり私は千葉の自宅に戻りましたが、遠距離で両親がどのような生活を送っているのかが心配です。
そこで弊社の介護セミナーでみなさんにお伝えしていることを振り返り、最低でも週に1回は電話をし、その後の状況を聞くことを心がけ実践しています。
足の甲にあった腫れが少しおさまり表皮も柔らかくなったと聞きました。しかし2度目の認定を境に背が大きく曲がってしまったので今度の回復に向けたチャレンジはハードルが高いとは思います。
「近くの喫茶店まで歩いて行きコーヒーが飲みたい」という目標は絶対に叶えてあげたいので、これからも歩行のために良いと思われる様々な情報を捕捉し、一緒にこの目標を達成していきます!!!

 

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