▲ TOP
パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

高齢者を元気にする「声かけや接し方」

2016年9月12日

みなさん、こんにちは。
仕事と介護の両立支援セミナー講師の継枝です。

2000年から12年間、ケアマネジャー(介護支援専門員)という介護のコーディネーター的役割として
主に65歳以上の高齢者の方々が、住み慣れた街で安全に安心して自分らしく暮らしていただけるようサポートしてきました。
介護を抱えているご家族の悩みや問題にも一緒に向き合い、共に悩み、共に考え、共に乗り越えてきました。
これからはその経験を活かして、陰で支えているご家族やがんばって働いていらっしゃる方々の少しでもお役に立ちたく、
現在はセミナーやブログなどで仕事と介護の両立のヒントをお話させていただいています。

長年、介護のご相談をお受けしていますが・・・
どんな立場の方でも皆同じような悩みや問題を抱えていらっしゃるんだなぁと思います。

介護でお悩み方々のもとに全国どこでも飛んでゆきます♪
皆様の希望の光に少しでもなれるよう日々精進して参ります。

**********************************************************

今日は「高齢者を元気にする声かけや接し方」についてお話しさせていただきます。
ご両親やおじいちゃんおばあちゃんが元気でいてくれるとやっぱり嬉しいですよね。

高齢者とは、世間では65歳以上をさしますが、現代の65歳はとても高齢者には見えないほどお若くお元気です。

例えば芸能人では、66歳は矢沢永吉さん、68歳は井上陽水さん、69歳はビートたけしさん達が世の中の高齢者に当てはまります。
独り言ですが、高齢者の年齢を引き上げた方がいいのではないでしょうか・・・

私がお話しする高齢者の定義は、介護が必要になった高齢者です。

介護が必要になるとひとりでは生活できず誰かの手助けが必要になります。
しかし、身体は衰えても気持ちはいつまでもお若い方もいます。 もう自分はダメだと諦めてしまう方もいます。

介護が必要になると、心と身体のバランスを保つことが難しくストレスが生じ自暴自棄になる方が多いように見受けられます。

心と身体は密接に関係しています。
指先に傷がついただけでも1日中憂鬱になったご経験をされた方は多いと思います。

介護が必要になった方に、どのようにお声かけや接し方をしたら少しでも明るく元気になってもらえるのでしょうか。

大切なのは自尊心を傷つけないことです。
自分が同じ立場だったらどのように声をかけてもらえれば嬉しいか、元気が出るかを想像してみてください。

私たち介護の専門家が大切にしていること・・・

あなたを優しく見つめて(目線は同じ高さか下から)

あなたにそっと触れて(寄り添いソフトにタッチ)

あなたにゆっくりと穏やかに語りかける(落ち着いたトーンでゆっくりと)

dsc_1309《弊社施設(清澄邸) 施設長》

そこで認知症の高齢者とのコミュニケーションの改善を目的とした「ユマニチュード」の技術をご紹介いたします。
体育学を専攻する二人のフランス人イヴ・ジネストさんとロゼット・マレスコッティさんによって作り上げられました。

ユマニチュードは「奇跡だ!魔法のよう♪」と紹介されることも多く、
国内でも多くのメディアで取り上げられ、医療・介護の現場でいまだ注目を集めています。

ユマニチュードは、ケアをされる患者さんと、一人の人間として向き合う事から生まれる認知症ケアで、
“見つめる”“触れる”“話しかける”“立つ”ことを支援する4つのステップを組み合わせて行います。

1.見つめる
認知症患者は視野が狭くなっているため、目線を患者に合わせ、できるだけ近く長く見つめます。

2.触れる
立ち上がらせたり、体を動かしたりするときに、ついつい手首をつかんでしまいがちです。そうではなく、下から支えるように腕を取りましょう。

3.話しかける
ケアをする際に、心地よい言葉で優しく話しかけ続けましょう。
シャワーを嫌がっていた方が、素直に受け入れただけではなく「お湯が気持ちいい」と言ってくれた例もあります。

4. 立つことを支援する
「できるだけ立つことで人の尊厳を自覚する」と、ユマニチュードの考案者のひとり、イヴ・ジネスト氏は語ります。

参考:認知症ねっと
https://info.ninchisho.net/care/c220

ぜひ取り入れてみてくださいね。
みなさんとみなさんのご家族の健康と幸せをお祈りしています。

継枝綾子

**********************************************************

opd_0006rr

株式会社パソナライフケア
主任ケアマネジャー 継枝 綾子

2000年から12年間、介護支援専門員・主任介護支援専門員として、のべ1000名以上の高齢者のケアプランを作成。
現在は、仕事と介護の両立支援サービスの企業向け介護セミナーの講師や、介護相談デスク対応に従事。
その他、官公庁より受託した介護関連の研修や、就労支援研修にも携わる。

【保有資格】
・介護福祉士(国家資格)・介護支援専門員
・主任介護支援専門員 ・福祉用具専門相談員