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パソナライフケアの仕事と介護の両立支援ブログ

in Action

目標のチカラ

2016年8月4日

こんにちは。ケアボスです。
またまた高校野球の話題から(^o^)

7月31日、神奈川は横浜高校が、大阪は履正社高校がそれぞれ勝ち抜き、全国49の代表校全てが出揃いました。
好投手の多い今年の甲子園大会は例年を上回る白熱した戦いが繰り広げられることでしょう。今から楽しみですね!

大阪では今大会を最後に休部となるPL学園の残念な話題がありました。しかしPLらしく粘り強い戦いを最後まで見せ、胸が熱くなりました。
再び甲子園球場でPLの人文字が見られる日が来るのを心待ちにしています!

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これは高校野球地区予選を観戦するお父さんとそのお子さんたち。微笑ましいですよね。

私も子供の頃、父によく甲子園球場へ野球を観に連れて行ってもらいました。
運よく作新学院の江川卓投手と銚子商業の土屋正勝投手の雨中の伝説の投げ合いを観戦することができ、今でもその時の興奮をはっきりと覚えています。
まだ小学生だったので、この少年たちみたいだったんだろうなあと。

その父ですが、現在86歳の高齢者です。
8年前に頚椎椎間板ヘルニアの悪化により要介護4の認定が出ました。
両足ともに力が入らず、車椅子のステップに足を乗せてもすぐにずり落ち、足を巻き込んではしまわないかとそちらを気にしながら車椅子を押した記憶があります。そんな状態のなか車椅子に乗りながら言ったひと言を今でもはっきりと覚えています。

「足を治したいんや。自分の力で歩きたいんや。それを目標にしてるんや」と。

本当に治るのかなあという不安を抱えながら本人は話したと思います。目が寂しそうでした。

しかしそこから父の不断の努力が始まります。
病院や老健で行ったリハビリ。メニューを終えても手すりなどを使いながら自主的に足腰を鍛えるため、看護師から「危ないので勝手にしないで下さい!」とよく叱られていました。「自分の足で歩きたい」という強い願望がそうさせたのだと思います。そしてその半年後、その目標が達成出来たのでした。ゆっくりですが杖も使わずに歩けるようになったのです!そしてすごく嬉しそうに次の目標を話してくれました。
それは…

「介護認定を返上する!」

ひとつ目の目標が達成でき自信がついたのでしょう。この時の言葉には力強さがありました。

自宅では誰に監視されるわけでもないので、自主トレに励み続け要支援2まで改善、そして今年の1月「ついに介護認定を返上したよ!」と報告がありました。ここまで7〜8年の歳月は要しましたが、ついに二つ目の目標も達成したのです。
その時85歳。ナント!自転車にも乗っていました。驚異の回復です。

若くても高齢でも、目標を設定しそれに果敢に挑戦することは尊いものですね。
そのことを学ばせてもらった父に感謝しています。

その父も介護認定を返上してわずか半年後、またもや介護保険のお世話になることになりました。高齢者は改善には時間を要しますが、悪化する時は早いものだなあと思います。どれほど残念だったろうと思うと切なくなります。
私が小さい頃、父に割いてもらった多くの時間に感謝しつつ、今度は私の時間を父に差し出したいと思います。

care-