シニアの見守りサービス
2016年11月11日
こんにちは、カジボスです。
私がシニアの方の見守りを積極的にご提案する理由を、私の経験からお伝えしたいと思います。
私の父は独り暮らしでした。
私には妹が2人いますが、全員実家を出ており仕事を理由に実家へ帰る足が遠のいておりました。
そろそろ実家に顔を出さなければと話していた矢先、その出来事は起こりました。
久しぶりに妹が婚約者を連れて初めて実家へ挨拶に行く1年ぶりの帰省の日、妹が家に入ると、父が洗面所の前で倒れていました。
すぐに救急車を呼び、緊急搬送後CTを撮った結果、脳内出血であることが判明。
すぐに緊急手術を行いましたが、倒れてから既に数時間が経っていたため、重度の後遺症が残ると医師に告げられたのです。
目の前が真っ暗になりました。
私が父の入院準備のために帰った実家には、妹夫婦の新しいお茶碗、お箸などが並べられており冷蔵庫にはたくさんのご馳走が入っていました。
妹の帰りをよほど楽しみにしていたのでしょう。カレンダーには、その日に大きな赤丸が付けられ、心待ちにしていた様子が伝わってきました。
突然起こった出来事に、これからの父の介護、家族の生活、自分の仕事、お金、さまざまな不安が押し寄せたことを覚えています。
左半身が全く動かなくなってしまった父は歩くことも立つこともできません。
幼い私の息子が父に「ちょうちょ」を歌って聞かせたことがありました。
歌が終わった時、父が拍手をしようにも右手しか動かないことにハッと気づいて、悲しそうな顔をした父の表情を、今でも忘れることはできません。
妹が実家に帰っていなければ独り暮らしの父は間違いなく死亡し、誰にも見つけられずしばらくそのままになっていたはずです。
つながった命に感謝です。
生きていてくれただけで儲けもの。そう思って出来る限りの親孝行をしてあげたいと思っています。
ただもう少し頻繁に父を訪れていれば、こうなる前に変化に気づいてあげられたかもしれないという後悔が、私にはあります。
今となっては遅いのですが、定期的な見守りはプロの力を借りてでも行うべきだったと思っています。
自身の教訓を胸に、日々、介護保険外サービスでどのようなご支援が出来るかを考えています。
遠く離れた親御さんにしばらく会っていないという方はぜひ訪れてあげて下さい。
電話で声を聞くだけでも喜ばれることでしょう。
生きているうちにしか出来ないのが親孝行ですから。